2020年01月01日

住宅部会INDEX

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社)日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部−住宅部会は、主に住宅の設計・監理をしている建築家の集まりです。
住宅の設計をとおして、美しく住みやすい街と創造性豊かな住文化の構築を目指し、日々活動しております。
住宅部会では、所属する建築家が講師となって「住まい」に関する一般向けセミナーを、建築家協会(JIA館・建築家会館)、INAX GINZA、リビングデザインセンターOZONE、などさまざまな場所で継続的に開催しております。ご興味のある方は、是非御参加下さい。
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2011年11月16日

第5回勉強会「伝統的民家における温熱特性と現代住宅への応用」


11月4日(金)の夕方。住宅部会の活動会議後に「無垢里」主催の金田氏を講師にむかえ「伝統的民家における温熱特性と現代住宅への応用」という勉強会が開催されました。

日本の民家が夏涼しいのは「置屋根」の効果が絶大だということ。
また「土壁」による西日の遮熱・蓄熱、そして室内の調湿効果、、など。さまざまな計測データに基づいた興味深いお話を伺う事ができました。
薄い珪藻土よりも、柱や床板など容量の大きな材木のほうが、吸放湿性能が高いとのこと。なるほど我が家がカラッとしているのは、そのためだったのか、、と今更ながら納得している次第です。
いつもより多くのメンバーが参加されたことからも、やはり設備に頼らない建築的な温熱環境の工夫は、今後より重要なテーマになることでしょう。勉強会のベースとなっている金田さんの研究結果をまとめた冊子は、とても内容の濃いものです。ご興味のあるかたは、入手方法等について直接金田さんにご相談下さいませ。(アトリエ六曜舎 湯浅剛)

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posted by 住宅部会 at 23:26| セミナー・シンポジウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月13日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー 第2回(11月)セミナー報告

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LIXIL:GINZA SUMAIセミナー Part14
第二回 トークイベント「私たちが震災から学ぶこと」報告

2011年11月9日(水)18:15~20:00 LIXIL:GINZA
講師・建築家:大川直治(大川建築都市設計研究所)、湯浅剛(アトリエ六曜舎)進行役プランツスタイリスト:井出綾(ブケ ド ソレイユ)のメンバーにて、トークイベントのセミナーを開催しました。

今回は「私たちが震災から学ぶこと」という大きなテーマを、住む、暮らす、という視点を大切に、家の役割を改めて考えて行こうという事で進めていきました。
進行役の住まい手代表、井出が以前より思っていた事、震災以降より考える事となった事項を、「家」づくりや「町」づくりの事例を通して二人の建築家からの提案を頂きました。

大まかな内容は

1. 家族の絆やコミュニケーションの大切さ。家、街へとつながる「コミュニティー」の重要性を考える。

  *家族の気配が感じられる家づくり
  *プライバシーも持ちながら顔を合わせる導線
  *外に向かって閉じすぎない
  * 樹木や草花などの緑の効用

  などを、家づくり、街づくりに生かすことで、核家族化した現代にコミュニケーションの機会を作っていくことが出来るということ。

2. エコロジーと「暮らし」の意識について。ソフト面とハード面から出来ることはなにか。

  * 電力問題が大きな問題であるが、根本を考えることが大切
  * 箱(建物)の質を高めることで長く住める家を作る
  * パッシブな家づくりで、自然の力を最大利用する家を作る
  * 住まい手が無理なく楽しめるエコの意識を持つこと
  などから、太陽光発電などのアクティブなエコと自然素材を生かすパッシブなエコをバランス良く考えることを提案。

3. 家づくりに参加する=自分の家を良く知ること、という原点。

  * 耐震面、安全な場所、などの確認の必要性

以上の大きな3つのくくりから、実例を拝見しながらお話し頂きました。

これらは、震災と離れた所でも、普遍的に考え、取り組んでいくべき本来の「暮らし」というものであると言うことを、震災、そして今回のセミナーを通して改めて考えました。個人的には、「パッシブ」という考え方にとても共感を得、人も自然の一つであることを忘れてはいけないと深く思いました。そして、家は私たちにとってかけがえのない「住処」であり、愛されるものであることが、忘れてはならない事であると再認識しました。

質疑応答では、テーマから、実質面の話を聞きにいらした方もいましたが、次回のセミナーでその内容に入っていく、導入になったかと思います。

愛着のある家づくりを皆さんが出来ますように。

2011年11/9 トークイベントを終えて  井出 綾

●次回は12月14日(水)18:15〜 第3回「今こそ問われる住まいの安全〜家ってなんだろう〜」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110928.html


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
posted by 住宅部会 at 19:56| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

子ども空間ワークショップ開催

9月25日(日)新宿パークタワー、1階のアトリウムにて、住宅部会主催の「子ども空間ワークショップ」が開催されました。

今回のワークショップは、神奈川地域会メンバーでもある高橋、桜本両氏が中心となって進めてきたので、MCや準備の指示も彼らが中心に行いました。当日は住宅部会メンバー以外に、学生さんが数人、そしてファシリテイターとしてはエキスパートであるメンバーが、共催の中野地域会から多数、そして神奈川、三多摩、世田谷、城東からも数人がサポートとして御参加下さいました。

今回のようなオープンな形での開催は珍しいため、「高学年から低学年まで、知らない子ども達同士でコミュニケーションをとりながらチームワーク良く作業をすすめる」ということもひとつのコンセプトととらえ、さまざまな小学校から参加してくれた子ども達を、同じ小学校でかたまることなくシャッフルし、高〜低学年はバランスを見ながら、4チームにふり分けを行いました。始まる前はどうかなと少し気にしておりましたが、実際にスタートしてみたら全く問題なく。。。子ども達は、簡単に打ち解け、楽しそうにかつチームワークもスムーズに作業を進めておりました。

各チームのファシリテイターによって、進め方も少し違ったということもありますが、子ども達の創造力は豊かで、4つのチームの作品は、コンセプトも見た目も全く異なる楽しいものとなりました。

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会場の制約によって、細長いエリアでの作業となりました

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天井高が高く開放的なアトリウムはワークショップには最適です

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高い塔状、構造的なもの、渦巻き状などバリエーション豊かです

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自由な形のものもあります


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完成後、各チームごとに発表+ファシリテイターが講評を行います


最後に参加賞をお渡しして解散となりました。
参加した子ども達はみな充実した様子でした。
御父兄からもお礼の言葉を頂き、我々としても嬉しい結果となりました。

会場では「次の機会はいつどこで?」と聞かれた方もいらっしゃいました。
住宅部会主催で継続的に、、というのは厳しそうですが、各地域会では、地元小学校での開催だけでなく、このようなオープンな形で開催することもできると良いなと感じました。
オゾンでも、このようなワークショップの開催が、継続的に行われると良いのですが。。。

住宅部会 湯浅剛(アトリエ六曜舎)
posted by 住宅部会 at 01:09| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

世界住宅会議がスタートしました!

UIA東京大会より一足早く、9/22から住宅部会主催の「世界住宅会議」がスタートしました。22日の初日には、読売新聞の朝刊、そしてNHKの3時のニュースでも紹介されました。

23日(金・祝日)には1日で、1階「建築家の住宅模型展」に520人、3階の「世界の家・街並展」に300人と、たくさんの来場者が来られました。

また子ども空間ワークショップは明日の午後開催します。

 
 

ご興味があれば御参加下さい

(参加には申し込みが必要です。下記にチラシ+申込書)

 
 
 
 

http://www.jia-kanto.org/jutaku/uia/20110925.pdf

 

 

世界住宅会議の3つのイベント

 

 ●

世界の家・街並み展(OZONE3階・OZONEプラザ)

 
 

  9/22(木)〜10/11(火)10:3019:00(水曜定休)

◇トークイベントは下記を参照

 

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/aadhnuaoyeyyyuyoyeeaaeai.html


●建築家の住宅模型展(新宿パークタワー1階 ギャラリー3)


  9/22(木)〜10/11(火)10:3019:00


●子ども空間ワークショップ

9/25(日) 場所:新宿パークタワー1階 アトリウム 対象:小学生

 


全体の開催概要についてはHPをご覧下さい。


http://www.jia-kanto.org/jutaku/uia/index.html


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パークタワー1階・ギャラリー3にて開催中の「建築家の住宅模型展」



 

 

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リビングデザインセンターOZONE・3階で開催中の「世界の家、街並み展」

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世界の家・街並展03.JPG


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仮設住宅の展示ブース

 

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町屋(茶室?)の空間。。

予算がないので、内部の造り込みは自分達で製作しました。

  

 

 
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初回のトークイベントの様子。広報不足で最初は少なめでしたが、このあと人数が増えたようです。

 

担当:松永基「旅の残照―建築家が見た世界」


10月11日まで開催していますので(3階は水曜定休)是非遊びにいらして下さい。

 

                            


住宅部会 湯浅剛(アトリエ六曜舎)

 
 
posted by 住宅部会 at 13:58| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

世界住宅会議が、22日にスタートします!

今週の木曜日・22日から、住宅部会主催のイベント「世界住宅会議」がいよいよスタートします!
実行メンバーが少ないこともあって、全員がテンパリながらの進行となっていますが、何とか終わりも少し見えてきました。まだまだ作業が残っていますが、あと少し、、頑張ります!

世界住宅会議「家って何だろう?」は3つのイベントで構成されています。
http://www.jia-kanto.org/jutaku/uia/index.html

●世界の家、街並み展(無料)
  9月22日(木)〜10月11日(火)10:30〜19:00 ※水曜定休
    リビングデザインセンターOZONE 3階OZONEプラザ

●建築家の住宅模型展(無料)
  9月22日(木)〜10月11日(火)10:30〜19:00
    新宿パークタワー1階 ギャラリー3

●子ども空間ワークショップ(要申込/無料)
  9月25日(日)  13:30〜16:30(受付13:00)
    新宿パークタワー1階アトリウム
  ※まだ人数に余裕がありますので、ご興味があればお申し込み下さい。
    チラシ・申込書は下記の頁にあります。
     http://www.jia-kanto.org/jutaku/uia/20110925.pdf


また「世界の家、街並み展」の会場(3階OZONEプラザ)で、週末(全6回)展示にちなんだトークイベントを開催することになりました(下記のチラシ参照)。申し込みは不要。御興味がありましたら、当日直接会場までお越し下さい(無料)
※詳細は下記のサイトを参照下さい
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/aadhnuaoyeyyyuyoyeeaaeai.html

住宅部会・部会長 湯浅剛(アトリエ六曜舎)

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2011年07月21日

INAX:GINZA SUMAIセミナー 第4回(7月)セミナー報告

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2011年 SUMAIセミナー 建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart13 
第4回 「多世帯で暮らす魅力再考」ー形式だけでは語れない多世帯住居ー


2011年7月20日(水)18:15〜20:30 於INAX:GINZA 
講師:河辺近、青井俊樹。コーディネーター:郡山毅のメンバーにて開催されました。



台風の接近で開催すら心配されるなか、申し込まれた殆どの方々に参加していただき、「家族」と暮らすことへの関心の高さを再認識いたしました。また3月11日の東日本大震災以降、「家族」「結婚」「絆」への意識が微妙に変化していることも影響しているのかもしれません。
講師の河辺さん、青井さんにそれぞれ3例の実例を通して、形式に捕われない個々の家族に即した自由な住まいづくりについて語っていただきました。
家族それぞれの思いをいかに引出し、咀嚼し、住まいという形にしていくのかという核心に触れることができなかったのはコーディネーターである私の力不足。今後への反省点です。

●次回は8月24日(水)18:15〜 第5回「食事や料理を楽しめる場づくり〜行為から考える住まいづくり〜」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110824.html




JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/



住宅部会市民住宅講座WG:郡山毅(郡山建築設計事務所)
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2011年06月20日

建築家と考える住まいづくり2011 第2回(5月)セミナー報告



2011
年度 OZONE 住まいづくりセミナーの報告     「はじめての住まいづくりH」 「JIA建築家と考える住まいづくり」 2回セミナー「建て主の私が希望する我が家」〜夢・希望・要望のまとめ方、伝え方〜2011528日(土)15001630 於 新宿OZONE 8階セミナールームB 建て主の自分が夢や希望を実現するために建築家など、家づくりの専門家に要望をどのように伝えたら思いのままに伝わるのか、伝えるべきポイントを整理して疑似体験として実際に「要望書」を書いて建築家と考えようと、体験セミナーを講師高橋隆博(アトリエ秀)、コーディネーター近藤昇(近藤総合計画事務所)2人で開催しました。 最初に近藤が4月セミナーで使用された模式図で設計と施工・設計施工の違いと総工事費に占める設計監理費と施工者経費の説明を行いました。講師の高橋さんは本来、住まいづくり(注文住宅)において、家族の数だけ、住まいのかたちがあるはず……。昨今の住宅事情では注文住宅でも画一的で、建売り住宅と代わり映えのない家々の多さは、言うまでもなくその要因のひとつとして、要望書(調査書)といった、供給者側(企業)の原理でつくられたパターン化された書式の要望書(調査書)に問題があるのではと言う所から解説を行いました。本来、建て主はもっと色々な考えを持っているので、それらをいかに相手に伝えるかを疑似体験として実際に「要望書」を書いて、参加者と一緒に話し合いをしながら考えてみました。書かれた「要望書」は健康的な家・エコ省エネを考えた家・構造体がしっかりした安全な家等の内容が多かったです。やはり東日本大震災の影響があるのでしょうか?しかし建築家は書き出された部分を解釈するのではなく、その内容から何を言わんとしているのかを考えますと解説しました。最後に解説だけでは物足りなくなりますので実例を画像で紹介をしました。又近藤も同様に実例を紹介しました。今回のセミナーの申し込みは22名でしたが参加者は夫婦6組の総勢16名でした。今年度から今までのJIAセミナーからOZONEセミナーへ組み込んで頂いた結果、参加者が多くなりだしたように感じられます。リビングデザインの方々には大変に感謝をいたします。少しでも一般市民の方々に我々の活動が知れ渡る事を願うばかりですし、我々も努力をしていかなければならないと感じました。 次回は618日(土)に第3回セミナー「居心地の良い場所づくり〜家族の住まい方から〜」が開催されます。

                      記  近藤 昇(近藤総合計画事務所)2011年度0528 OZONEセミナーの報告.1.bmp2011年度0528 OZONEセミナーの報告2.bmp

posted by 住宅部会 at 10:25| 建築家と考える住まいづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月18日

INAX:GINZA SUMAIセミナー 第3回(6月)セミナー報告

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2011年 SUMAIセミナー −建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart13−「第3回 特別企画トークイベント〜住まいづくりとお金の話」 
2011年6月15日(水)18:30〜20:30  於INAX:GINZA
講師・建築家:庫川尚益(くらかわプランニング設計)、宮島亨 (V建築設計室)進行役:沼尻玲子(フリーライター)のメンバーにて、セミナーを開催しました。
今回は見えにくい「建築費」について、一般の立場である進行役の沼尻から、現実的な予算や実質コストとこだわりの幅について、建築家に率直な疑問や意見を投げかける新しい試みのセミナーとなりました。前半では「自由なプランを求めて建築家へ依頼する=高い」という方程式ではないというお話となりました。建築家との深い対話をもつことにより、目的意識がはっきり見え、結果的にコスト削減につながることになるとは夢にも思わず、入り口から敬遠してしまう人も多いそうです。建築に限らずオーダーメイドの「もの作り」という特別な行為は、まだまだ敷居が高く一歩進めない方が多いようです。特に人生をかけた家づくり″を建築家へお願いするという事に対しては、金額面においても想像ができず身構えてしまう方が殆どではないでしょうか?

海外では小さな頃よりコルビュジェやフランクロイドライト等、有名建築家の名前や作品に触れて語り継がれるシーンがあり、人々の会話の中に建築に関する話題も自然に出てきます。家に対する興味関心のレベルが高く、ホームセンターで様々な木材や工具を揃えてはガレージライフを楽しみ、好みの色のペンキを塗るなど手作りの積み重ねを楽しむ文化が根付いています。一方日本では建築の専門を志す人以外に勉学の場において「建築」を教養として学ぶ機会が少なく、いざ建てる機会に恵まれても土地代が高いために、住環境に対する目線が「現実的な部分(コスト重視)」になりがちです。世界で活躍をしている日本人建築家も数多く、素晴らしい建築が数多く存在する日本の文化をもっと知る機会をと願ってなりません。そのような背景を受けて「少しでも皆様のお役に立ちたい」と考えている建築家と、家を建てたい人との温度差について先生方にお話を伺いました。

庫川さんは、「おしながきや相場の見えない飲食店には入りにくいように、価格の見えない世界は誰もが不安要素を抱くのは当然のこと。しかしながら、建築家の本来の役割は、メニューを全面に出してサービス精神を持ち、お客様のご要望にお応えしてくことなので、業界全体のイメージを変えて行く必要がある。」と語られました。宮島さんからは、「どんな些細な事でも、まずはご相談に応じる姿勢でいる事を知ってほしい。」「建築家と施主様との相性はとても重要。竣工後も長いお付き合いになるので、じっくり慎重に時間をかけて決めてほしい。」とアドバイスを頂きました。実際に難しいご相談を受けたこともあったそうですが、そこに耳を傾けていくことは建築家の喜びでもあり、頼まれた側の存在意義が生まれると言う事なのでしょう。

現代社会ではインターネットで沢山の情報を入手することが可能ですが、高い技術と能力を身につけるための研鑽を積んだプロの意見に耳を傾けることは、大切なことと改めて実感しました。門戸は開かれているので大いに活用していくべきとお聞きして、安心された方も多かったのではないかと思います。

後半は宮島さんより、今回のテーマでもある具体的なコストの疑問についてお話がありました。お見積りが発生した時点で初めて「お金」と向き合う場面が出てくるのですが、一般人には聞きなれない項目や用語がずらりと並び、合計金額を見ただけで高い・安いと判断をしてしまいがちです。工事費・設計料・監理料といった金額が妥当なコストなのかどうかを見極める方法、削減できる部分は何処なのか、報酬額の算出方法についてもじっくり解説して頂き、理解が深まる時間となりました。参考例としてコストを下げる提案と、若い世代を中心に話題になっているローコストな家づくりの実例についても語って頂きました。庫川さんより、「削ってはならない費用、省くべきコストはそれぞれのライフスタイルによって変わるもので、一様にこれは必要・不必要とはいえない。最初は数字に惑わされず本質を見て進めて行くことが大切。その次に具体的な削減に入って行くプロセスを大切に。」とお話を伺いました。

最後の質疑応答のお時間では、参加者の方々より大変興味深い質問が上がりました。「具体的な計画はなくても、将来に備えて相談に乗っていただけますか?」「建築家は年間どのくらいの軒数に携わるのでしょうか?」「今、業界全体で注目をされている高気密・高断熱と換気システム導入の流れは今後も続いていくのでしょうか?」等、レベルの高い質問に感心しました。終了後、先生方より「建築に興味をもたれ、前向きに取り組まれている姿勢は大変嬉しい」と感想を頂きました。大切な住まいづくりの根本でもある、「家を建てたいという本質的欲求部分=家を建てる目的=豊かさの追求を見失わない」ことが、上手な家つくりのコツであると大変勉強になりました。金額ばかりにこだわらず、本当に建てたい家を追及することが、究極の無駄を省いた理想の家つくりなのではと発見ができたセミナーでした。(フリーライター 沼尻玲子) 



●次回は7月20日(水)18:15〜 第4回「多世帯で暮らす魅力再考〜形式だけでは語れない多世帯住居」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110720-2.html



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2011年05月27日

INAX・SUMAIセミナー5月『住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家とのすまいづくり』セミナー報告

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INAX GINZA・SUMAIセミナー5月「住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家との住まいづくり」のセミナー報告
SUMAIセミナーPart13 第2回 『住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家との住まいづくり:2011年05月18 日(水) 於: INAX GINZA

今回のSUMAIセミナーは、このセミナーが始まった時から続いています人気のセミナー「住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家との住まいづくり」です。
このセミナーは、実際に建築家の設計で自宅を建てた建て主さんに出席していただき、設計した建築家と共に家づくりのお話をしていただくセミナーです。
今回も、落合雄二(建築家・U設計室),湯浅剛(建築家・アトリエ六曜舎)と建て主さんの二組に出席いただき、司会&コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

最初は、建て主さんが家を建てようと思った切っ掛けと設計を建築家に依頼しようとした理由、そしてどのように建築家と出会ったかをお話しいただきました。初めのご家族は、希望する家のイメージがご夫婦ともはっきりしていて、土地が決まる前から雑誌やネットで200組くらいの建築家を検討し、イメージに有った建築家を絞り込み、実際に会って決めたとのことでした。その後土地探しにも建築家の意見を聞いて探したとのことで、明快な生活と家のイメージのもと家づくりが始まったとのことでした。

もうお一人は、建築プロデュース会社に依頼し設計コンペの後、建築家を決定した場合でした。
やはり、希望する家のイメージがはっきりしており、そのイメージに近い建築家を選んでコンペを実施したとのことでした。

その後、建築家は建て主さんの要望をどのように受け止め、実際にどのように完成したかを、映像を含めながら建築家自身により説明をしていただきました。
建て主さんの希望を実際に形にしてゆく段階で、多くの住宅を設計している建築家のアイデアを引き出しまとめあげた住まいへとなってゆく姿が見えるようでした。

後半は、建て主さんと建築家との設計の進め方、要望の伝え方やコスト調整などを、実際の家づくりの経過を追って、印象深かったこと中心に話をしていただきました。たまたま二組とも建築やインテリアに関係するお仕事をしており、ご自身の実体験より、口を出すところと任すところをうまく使い分けて行ったとのことで、建築家としてもやり易かった建て主さんだったようです。そして気になる設計料も公開してもらいましたが、建て主さんからは設計料は全然高くなくむしろ安いくらいであったとのコメントでした。。

今回の二組の建て主さんは共に、はっきりした家づくりの希望やイメージを持っており、それを実現する為には建築家との設計が一番と結論づけたとのことでした。また、イメージに合った建築家を適確に選ぶことにより、建て主と建築家との良好な関係を保ちながら建築出来た理想的な事例でした。建築家選びにも多くの精力をかけた結果が、良い結果となったかと思います。

セミナー参加者はあまり多くはなかったですが、楽しく家づくりが出来た事例をご紹介出来、これから家づくりをする方に参考になったかと思います。

来月は6月15日(水)第3回セミナー『トークイベント』 〜 住まいづくりとお金の話 〜
JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110615.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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