2020年01月01日

住宅部会INDEX

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社)日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部−住宅部会は、主に住宅の設計・監理をしている建築家の集まりです。
住宅の設計をとおして、美しく住みやすい街と創造性豊かな住文化の構築を目指し、日々活動しております。
住宅部会では、所属する建築家が講師となって「住まい」に関する一般向けセミナーを、建築家協会(JIA館・建築家会館)、INAX GINZA、リビングデザインセンターOZONE、などさまざまな場所で継続的に開催しております。ご興味のある方は、是非御参加下さい。
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2015年07月29日

SUMAIセミナー PART20 第4回(12月17日)報告

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LIXIL・SUMAIセミナー 第4回報告 (7月18日(土)13:00〜15:00)


「マンションをリノベーションする魅力」
〜マンションって実はとても自由〜  於:LIXILショールーム東京

講師:加藤將己(将建築設計事務所) 講師:小林真人(小林真人建築アトリエ)
コーディネーター:鈴木 利美(ダンス建築研究所)

昨今、社会的ブームとも言える、リノベーション。
ゆえかどうかわかりませんが、18名の方に来場頂きました。いらして下さった皆様、ありがとうございました。

今回は、その中でもマンションに絞ってお話を致しました。先ず、リノベーションとリフォームの違い、マンション・リノベーションの利点・注意点などを簡単にお伝えし、事例紹介へ。
前半は、小林氏から、フルリノベーションをした事例をご紹介。ご夫婦が、終の棲家として「戸建て感覚、和モダン、ゆったりとした空間」などを希望されて、内部を全て取り払いリノベーションした事例でした。大胆な発想の転換と同時に、細かな配慮により、一戸建てとも見まごうばかりの家になったのは驚き。また、鮮やかな色遣いが目を惹きました。
後半は、加藤氏から、フルリノベーションから小さなリフォーム的な物まで様々を紹介頂きました。住まい手が何を求められたのか、どのような経緯があったのか、そしてマンション、リノベーションゆえの配慮、制約なども説明しながらの紹介は、とても興味深く、来場の皆さんはメモを取りながらご覧になっていらっしゃいました。
そして、事例紹介の最後に、再び小林氏。今度は、部分のリノベーションで、他にもヒントとなりそうなポイント事例を紹介頂きました。

多くの事例紹介の後は、来場者の方達との質疑応答。リノベーションを検討、或いはお住いのマンションに気になる事を抱えていらっしゃる方などから、難しい、或いは具体的な質問等を活発に頂きました。応答は、1人の講師だけでなく、2人の講師、そして私目、コーディネーターも交えて多角的な視点から致しました。

マンション・リノベーションの得手・不得手をご理解を頂きながら、「これほどまでに、自分達仕様にできるのです。自由なんですよ!」と知り、またリノベーションを行う方式は様々ありますが、建築家が関わることで夢が広がり、住まいが豊かにもなるのだと感じていて頂けていたら、嬉しく思います。
(コーディネーター:鈴木利美)

次回は9月19日(土)第5回セミナー『建築家が語るリノベーションの設計手法』
〜暮らしに合わせて生まれ変わる住まいの設計とは〜です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20150919.html

http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP
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2015年01月23日

SUMAIセミナー PART20 第4回(12月17日)報告

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SUMAI セミナーPART20 第4回(1月17日)報告

LIXIL・SUMAIセミナー 1月17日(土)13:00〜15:00
「現代の土の家を考える」
 〜土壁を見直そう〜  於:LIXILショールーム東京

コーディネーター:遠野未来(遠野未来建築設計)
講  師 :金田正夫(無垢理) 講師:伊藤寛(伊藤寛アトリエ)


 講師をしていただいた金田さん、伊藤さんにそれぞれ「地球環境・温熱」、「美しさ、心地よさ」という立場から土の家のお話をしていただきました。それぞれ非常に深い内容で、ご参加された方は土の家の無限の可能性を感じられたことと思います。
===========
・金田正夫さん 
 全国の民家や蔵を周り温熱データを収集し、研究。それを土壁、置屋根など現代の住宅として活かす試み。日本の先人の知恵を後世に残すという思いに執念を感じました。金田さんの研究は今後の日本の土の家を考える上で欠かせないものになるでしょう。 
 強調されていたのは、省資源・手仕事の暮らし方とともに冬の陽だまりの暖かさの考えを活かした土壁の家。空気温度ではなく、土壁の蓄熱による輻射熱をもっと活かせると、土の家が更に広がると期待します。
・伊藤寛さん
 建築家として空間の美しいプロポーションの追求。そしてその骨格を彩る土の壁の光と影による美しさ。それが人間にとって居心地の良い場をつくること。
 土壁はハイコストでもローコストでもできる。特にローコストの時の不要な壁や建具を削ぎ落した空間の力強さに感銘を受けました。
=====
 お二人共土の家づくりを通した建築家としての思いと気迫が十分伝わる内容で、感銘を受けました。その上で自分がやっている「巣」のようなお二人と全く異なる表現も土にも可能。土の建築の幅広さと可能性を改めて感じました。
 今後は土の家づくりの第一人者 建築家の高橋昌巳さん、小舞土壁研究者の山田宮土理さん方ともご一緒し、更に現代の土の家を設計者、研究者だけでなく学生さん、これから家づくりをされる方にアピールする機会をつくっていきたいと思います。


来月は2月21日(土)第5回セミナー「建築家と考える窓との暮らし 〜あなたなら窓をどうデザインしますか?〜」です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20150221.html

http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP


住宅部会市民住宅講座WG:遠野 未来(遠野未来建築設計)
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2014年11月21日

SUMAIセミナー PART20 第2回(11月15日)報告

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SUMAI セミナーPART20 第2回(11月15日)報告

LIXIL・SUMAIセミナー 11月15日(土)13:00〜15:00

「快適な暖房とは・・・?」

 〜少ないエネルギーで賢く暖房を使おう〜  於:LIXILショールーム東京


コーディネーター:寺山 実(寺山建築工房)

講  師    :郡山貞子(郡山建築設計事務所) 講師:米田雅夫(米田設計)


セミナー報告 20141119

 今回のセミナーのテーマである「快適な暖房とは・・・・?」は抽象的な表現です。今まで日本の隙間風のある住宅に住んでいた方が「省エネ基準」による断熱性の良い住宅に引っ越しただけで、「快適な暖房」と思われるでしょう。私たちはより快適な「ヒートショックのない住まい」「どこも同じ暖かさによる行動のバリアフリー化」「心地よい暖かさ」「柔らかい暖かさ」など様々な視点の快適な暖かさについて考えています。「快適な暖房」は体感をしながら話を聞いていただくことが一番良いのですが、セミナー会場では体感が出来ません。まずは「熱の基本的なこと」と「快適な暖かさを理解するための視点となる言葉」について理解を深めていただけたらと思います。今回のセミナーはコーディネーターと講師のお��!

�人に「快適な暖房とは・・・・?」について様々な視点から話し合いをしていただき、途中で質問を受けながら受講者の方々の理解が深まることを目指しました。

 最初に、コーディナーターから「太陽からの光のエネルギーと暖かさについて」「熱の伝達:放射(輻射)、対流、伝導」「体感温度は単に室内の空気温度だけではなく、壁、床、天井からの輻射が大きく関係している」について、郡山講師からは「輻射式暖房の快適さについて:快適な温度と湿度、気候を理解するためのクリモグラフ、蓄熱と常時暖房」について、米田講師からは「対流式暖房を輻射暖房的に使う:高断熱と気密、空気の流れと換気、壁掛けエアコンと間欠暖房」について話をしていただきました。お二人の話の合間にコーディナーターからの質問として、郡山講師へ「蓄熱にはどのようなものがありますか?相対湿度と絶対湿度と室温との関係は?常時暖房と間欠暖房とは?」について、米田講師へ「輻射暖��!

�の隙間風対策はどのようにすると良いですか?どのような換気が理想的ですか?壁掛けエアコンを輻射暖房的に使う注意点は?」などについて伺いました。

 また、「少ないエネルギーで賢く暖房を使おう!」のテーマに答えるために、「H25改正省エネ基準:一次エネルギー消費量、外壁の平均熱貫流率、夏季の日射取得率」について各講師より説明をしていただき、壁掛エアコンのエネルギー効率の指標である「APF」と「カタログ値の読み方と選び方」について米田講師より説明を受けました。受講者の方々からも「断熱されていないコンクリートの住宅ではどのように断熱をしたらよいか?」「エアコンを輻射的に使う方式して床下にエアコンからの空気を流す方式があります。他にどのような方式があるのでしょうか?」など他にも幾つか質問があり、活発な意見交換を通して、少々難しい単語もありましたが、「快適な暖房」について理解を深めていただけたと思います。

 まとめとしては「空気を動かして暖房をするのではなく、光と同じ速度で動く輻射で暖房すると快適な暖かさになる。」「人を暖めるのではなく、建物を暖めることで輻射による快適な暖房になる。」です。受講者の方々へ「心地よい快適な暖房」をお伝えできたのではないかと思います。




来月は12月20日(土)第3回セミナー「猫と一緒に暮らそう 〜人と猫が気持ちよく暮らせる住まいの工夫〜」です。




http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP



住宅部会市民住宅講座WG:寺山 実(寺山建築工房)


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2014年08月29日

SUMAIセミナー PART19 第5回(8月23日)報告

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SUMAI セミナーPART19 第5回(8月23日)報告

LIXIL・SUMAIセミナー8月
「建築家とつくる美味しい我が家」
〜“食”を大切にした場づくり〜  於:LIXILショールーム東京

講師:中澤克秀(中澤建築設計事務所)、郡山毅(郡山建築設計事務所)
コーディネーター:鈴木利美(ダンス建築研究所)で行われました。

「家は形から考えるのではなく、住む人の暮らしから考えましょう」という趣旨のもと、今回は“食”をキーポイントに様々な家をひも解いてみました。

冒頭、日本の住まいの変遷を図版と共に説明致しました。今、私達が普通だと思っている‘何LDKの家’は、実はたかだか60年ほどの歴史でしかありません。
江戸時代以前の町民の家は、土間と板の間からなるワンルーム。明治時代に入って、文明開化と共に人々の家に対する意識が変わり、家族の生活とプライバシーを重視し、寝食分離が図られました。とは言え、まだまだ住む人本位の家ではなく、旧来の形式も残っていました。
戦後になって、本格的民衆主義となり個人の人権が認められた事で住む人本位の家になり、現在見られる‘何LDKの家’が普及していきました。

前半:家族、友人と“食”を楽しめるよう配慮した3事例を紹介
1、キッチンは家において大切な場所であり、そこに招き入れる事は親密さの象徴でもあります、とお話をして、30uのワンルームにキッチン、食事、くつろぎ、作業のスペースなどを持ち込んだ事例を紹介。天井も高くOPENな空間で、住む人のスタイルが滲み出ます。
2、ワインソムリエでお料理上手な奥様と気さくなご主人の家を紹介。下町の奥に深い敷地を利用して、中庭、キッチン、食事、茶の間と連なり、必要に応じてダイニングテーブルが大きくなったり小さくなったりする仕掛けなので、ご夫婦だけで、或いは友人を交えてパーティーにと可変に対応します。ワインをテーマにインテリアも考えられています。
3、地方ののんびりした敷地に建つ家。地方らしく、庭から直接人が出入りできる土間と一段上がったDKがとても重要。小さい“食”の際はDKだけで、親戚一同、或いはご近所、友人が大勢会した際はDK+土間+庭で大きな“食”の場ができあがり、同時に笑顔も広がります。

後半の1部
4、‘家族の自立を促す家’という趣旨で、まるでシェアハウスのような個人住宅を紹介。水廻りも内設した個室と、共有のDKからなります。成人した子供達を1人の人間として尊重するので独立した個室。だけれど“食”の場は、個人で自由に使ってもいいけれど、皆で楽しく調理、食事もできて、自然と家族や友人も集います。

ここまで4軒の家を紹介しましたが、どれもこれも個性的。重要なのは、その個性は形からできたのではなく、家族、住む人のライフスタイル、価値観を建築家と一緒に形にしていった結果だということ。

後半の2部
5、キッチンに焦点をあてて、幾つかのスタイルを紹介。

その後、受講者の方達と気楽に質疑応答。
「家ってそうやって考えても良いんですね」との感想も頂くなど、本セミナーの趣旨をご理解頂けたようで、私達も嬉しく感じました。

“食”をポイントに家を考えてみられては如何でしょうか?きっと、笑顔の溢れる家になると思います!

来月は9月20日(土)第5回セミナー「建築家と考えるエコな住まいと暮らし」です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/20140920jutaku.html

http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP


住宅部会市民住宅講座WG:鈴木 利美(ダンス建築研究所)
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2014年08月04日

SUMAIセミナー PART19 第4回(7月19日)報告


SUMAI セミナーPART19 第4回(7月19日)報告

LIXIL・SUMAIセミナー7月
「建築家が語る住まいの安全」
?安心してくらせる住まいとは? 於:LIXILショールーム東京

講師:郡山貞子(郡山建築設計事務所)中野 進(楡工房)コーディネーター:庫川尚益(コーディネーター)(くらかわプラニング設計)で行われました。

「安心してくらせる住まい」に係るテーマを6つのパートにわけました。
前半は地盤にまつわる話を中心として、広域的な見地から次第にピンポイントに個別の敷地へと絞り込む手法で話を進めました。
新たに土地を取得する場合に注意すべきことや、今住んでいるところの地盤が全体から見てどのような特徴があるのかなど、大変興味深い話題でした。
後半はおもに住宅内の事柄に的をしぼり、防犯、温熱環境、家庭内事故といった誰もが気になる事柄についての話でした。
受講者が3名とさびしかったのですが、人数がすくない分、対話型のセミナーができたことは良かったと思います。
受講者の皆さんが日頃「安全、安心」について気にかけていることを、まず最初に伺ってからセミナーをはじめました。
各パート毎に区切って自由討論形式にしたせいか、リラックスしてにぎやかに話題を深めることができたように思います。
インターネットから情報を簡単に取り出せる時代なので、こうした対面型のセミナーの長所を活かして、わざわさ足を運んできて良かったと感じていただけるようにと、講師一同が事前に話合いました。
受講者の皆さんの聞きたいこと知りたいことにお応えできたのではないかと思います。

「無料でこのような良い話が聞けるなんて、素晴らしい。皆なぜ来ないのか不思議です。」とおほめの言葉をいただきました。


前半
Part1 地域と災害
Part2 地域に伝わる知恵
Part3 安全な住まいの事例

後半
Part4 安全の基準:建築基準法の目的
Part5 家庭内事故と防犯
Part6 住まいの温熱環境


来月は8月23日(土)第5回セミナー「建築家とつくる美味しい我が家」です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20140823.html

http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP


住宅部会市民住宅講座WG:庫川尚益(くらかわプラニング設計)
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2014年02月05日

SUMAIセミナー PART18 第4回(1月25日)報告;

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セミナー報告

LIXIL・SUMAIセミナーPart18 第4回 『素材の持つ魅力を活かした住まいづくり
〜あなたは自然志向派?シンプルモダン派?〜
:2014年01月25日(土)13:30〜15:30 於: LIXILショールーム東京(新宿)

今回のSUMAIセミナーは、「素材の持つ魅力を活かした住まいづくり〜あなたは自然志向派?シンプルモダン派?〜」です。講師は、高木恒英さん(インターセクション)、金田正夫さん(設計工房 無垢里)、司会&コー
ディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

初めに、人々がこの素材を使ってみたいと思う場合、素材の持っているどのような特徴に付いて魅力を感じているのかを知る事が大事であるという話しを、大川よりさせてもらいました。見た目や肌触り、火事や地震に強いと言った物理的特徴。入手し易く安いと言った価格的なもの。交換のし易さや錆びる・腐ると言った耐久性・持続性の問題。作る時や廃棄するときのエネルギーやし易さなどの環境の問題。などなど、いろんな側面がある素材を、建築家はどのように判断して使用したかを、講師の方々に事例を紹介しながら、次に話していただきました。

前半は、いつもシンプルでモダンな設計をしている高木さんです。適材適所に素材を使い分けるという事ですが、次の3つの視点から、話していただきました。
1点目は、「構造の成り立ちと素材」に付いてです。木造・鉄骨・RCと言った建物の構造を支える材料によって、可能な部屋の広さが決まってきて、空間に影響を与えます。素材の持っている強度と言う物理的な特徴の違いを、事例を見ながら話していただきました。
2点目は、「壁や床の素材が空間を作る」と言った視点から、人は素材の違いにより空間を感じたり,立体の存在を感じ、素材が連続してゆく事により空間の広がりを感じるという事です。内部の床から外部のデッキまで素材を統一する事により連続する感じを出したり、外壁の素材がそのまま内部まで連続する事により、外部が入り込んだ感じになったりと言った事例が紹介されました。
3点目は「壁や床、窓に必要な機能」という事で、窓に求められる光や通風などを、透光性のある素材をルーバー状に使用する事で、別の回答を得た事例などで、紹介してもらいました。

後半は、民家などの温熱環境の研究もされており、木や土と言った自然素材の家が多い金田さんから、お話いただきました。まず、「素材と省資源」という観点から、資源の使用状況のデータを提示しながら戦後の急激な資源の使用状況を説明していただき、省エネルキーだけではなく省資源が非常に必要との話しをしていただきました。
次に「素材と環境」という事で、何百年にわたって民家で使われてきた素材が同じなのかを、温度の実測データを示しながら説明していただきました。木と土と紙で作られてきた民家が、厚い土壁の断熱や蓄熱のお陰で、気候に対応する家になっており、その特徴を現代の家に応用出来ないかと、自身の設計で挑戦し続けているとの事でした。

前半の素材の強度や見た目・透光性などの特徴を生かした実例と後半の素材の熱的特徴を上手く取り入れる試みなど話していただきましたが、その他にも、交換のし易さや価格と言った視点での素材選択も有るかと思います。環境に配慮する事を一番の優先順位とするのも選択肢の一つかと思います。
家を建てる方々は、敷地や予算・家族構成と言った条件が皆さん違いますので、我々建築家は、建て主さんの使いたい素材をヒアリングしながら、総合的に検討し、提案し、相談して建物を設計して行きますという事で、セミナーを終わりました。


次回は、2月15日(土)Part18第5回セミナー「少ないエネルギーで気持ちよく暮らせる住まいとは」         
〜設備に頼る前に考えておきたいこと〜です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/jyutakubukai0215.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20131019.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)********************************
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2013年11月25日

SUMAIセミナー PART18 第2回(11月16日)報告

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SUMAI セミナーPART18 第2回(11月16日)報告

LIXIL・SUMAIセミナー11月
「逆転の発想による住いづくり」
〜欠点・弱点を見事に克服し勝利に導く発想法とは〜 於:LIXILショールーム東京

講師:河辺近(ken-ken ink)落合雄二(U設計室)コーディネーター:小林真人(小林真人建築アトリエ)で行われました。

最初に小林真人から東孝光さんの『塔の家』を事例をひきあいに今回の企画の主旨の説明がされました

続いて落合雄二から,旗竿敷地において陽のあたる外部空間と浴室からの眺望とを求められたに『奥沢の家』について旗竿状の部分が北側にあることで得られる視界と北側斜線の優位性を生かしてその要望に答えた事,隣地の状況を生かして小さいけれども開放的な外部空間を設えた事などが説明されました。
また防犯について一般論の解説がされ,それを踏まえて開放性と防犯性との相反する要素をどう処理されたかというテーマを『東久留米の二世帯住宅』を事例に,建物だけでなく外構と一体にした事での解決手法の説明がされました。

後半は河辺近から,まず常に性能・機能・コスト・デザインのバランスを取っての家づくりの大切さの解説がされました。
続いて4メートル道路のさらに奥に続く旗竿状の『山手の家』の事例が紹介されました。敷地が南隣地より2メートル高く北側隣地は5メートルの擁壁上にある段状である事を活かし,1階に蔵的な収納を設け2階床を高い位置に設ける事で得られる開放性や光あるいは立体利用による利便性などについて解説されました。また囲炉裏の部屋を設けたゲストゾーンとプライベートゾーンとの融合例,トイレに特殊性を持たせたいといった要望など複数の事例が紹介されました。

途中,互いに質問やコメントを挟み,あるいは参加者に質問をして貰ったり一方的な講義形式を避け,和やかなミーティングの様な雰囲気になる様に心がけました。


来月は12月7日(土)第3回セミナー「住まいづくりの費用」〜家づくりのコストと建築家の役割〜です。
http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP


住宅部会市民住宅講座WG:小林真人(小林真人建築アトリエ)
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2013年10月21日

JIA建築家と考える暮らしと住まい 2013年10月セミナー報告

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OZONEセミナー報告2013年第7回「太陽エネルギーとの上手な付き合い方」2013年10月12日(土) 於:新宿OZONE

住宅部会では、リビングデザインセンターOZONEと共催で一般市民を対象とした活動を毎月行っています。今年度の「JIA建築家と考える暮らしと住まい」では、エネルギー という社会的関心の高いテーマを取り上
げ、住宅との関係について毎回切り口を変えてセミナーを行っていきます。

講師:中澤克秀(中澤建築設計事務所)小林真人(小林真人建築アトリエ)聞き手:三浦真紀(フリーライター)で行われました。一年を通してエネルギーをテーマにセミナーを行っていますが、7回目は太陽のエネルギーに注目して具体的な事例をあげて利用価値を探りました。

最初に小林真人からなぜ今、太陽エネルギーなのか、その背景と利用価値を説明し、日本の一般家庭のエネルギー消費割合が高いのは「暖房」と「給湯」であることをグラフで理解してもらいました。そこで太陽エネルギーには光と熱があることを紹介されました。

中澤克秀が熱利用の太陽熱温水システムと太陽光発電システムの2種類の実例を紹介して、その違いやメリットデメリットを説明。実際の光熱費も公開しました。都会の狭い敷地では屋根の方角や面積など、太陽光発電の条件に合わない場合があるが、熱利用など、他にも方法論がある事を話されました。

設備に頼らない太陽エネルギーの活かし方として、ダイレクトゲインの仕組みと効果を実例を通して紹介。消費割合の高い「暖房」のエネルギー消費を減らす効果がある事を図解説明し、最後に燦々と降注ぐ太陽光はメリットばかりではなく、夏の西日など厄介な面もあるので、その対策が必要。季節に合わせて可動する方法が良いのではと話されました。

聞き手の三浦真紀から投げかける質問に、講師二人が答えるやり方で、参加者に興味を持っていただけたと感じます。参加者からの質問は具体的なものが多く、テーマを太陽に絞ったことが、話を判りやすく出来たのではないかと思います。

次回は11月9日(土)すまいに関わる自然エネルギーの実践〜木質バイオマスエネルギー〜です。
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_a/detail/1462.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)
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2013年10月11日

SUMAIセミナー PART17 第3回(9月21日)報告

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セミナー報告
LIXIL・SUMAIセミナー9月「住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり」のセミナー報告
SUMAIセミナーPart17 第3回 『住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり:2013年09月21日(土) 於: LIXILショールーム東京(新宿)

今回のSUMAIセミナーは、このセミナーが始まった時から続いています人気のセミナー「住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり」です。このセミナーは、実際に建築家の設計で自宅を建てた建て主さんに出席していただき、設計した建築家と共に家づくりのお話をしていただくセミナーです。今回は少し視点を変え、築25年以上経った家に住んでいる建て主さんと設計を担当しました林秀司(建築家・アトリエ塊)、加藤将己(建築家・将建築設計事務所)の二組に出席いただき、司会&コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

最初は、建て主さんが家を建てようと思った切掛けと設計を建築家に依頼しようとした理由、そしてどのように建築家と出会ったかを話していだきました。また、建築家は建て主さんの要望をどのように受け止め、実際にどのように完成したかを、映像を含めながら建築家自身により説明をしていただきました。

初めのご家族は、ご主人の実家の屋根が飛んでしまうという思わぬ事態で急遽二世帯住宅を建築する事になった29年前に新築した住宅です。奥様が設計事務所に勤務していた時に同じ事務所で勤務してその後独立した加藤さんに相談した所から話しが始まりました。急な事でしたが、家に対する希望は割合はっきりと持っていたとの事で、二世帯となる事も前向きに解決して行ったとの事でした。加藤さんが打合せで使った29年前の粘土の模型が登場し、打合せの中で南に窓が欲しいとの希望にその場で粘土の模型をカットして窓を付けたと言ったエピソードも紹介されました。建て主さんと一緒に作った家の印象がよくわかり、その後の家族の変遷に会わせた改修も含め家がとても生活になじんでいる事が良く分かるお話でした。

もうお一人は、49年前に建築された3階建ての鉄筋コンクリート住宅に息子さん家族が新たに住む為に2?3階を建築家により改修した建物と、その建物の隣りに25年前に建てた木造住宅を子供が独立した後、夫婦の生活に対応したLDKとするように改修した事例で、建て主さんと建築家は同じ地区の街づくりの会のメンバーで良く知っている間柄でした。息子さん家族の為の改修は、柱梁以外を自由に変更出来ると言った構造の特徴を充分に引き出した改修で、49年前の建物から現代の建物へ断熱などの性能も含め家族の生活スタイルに合わせた改修がされた事例でした。また、木造住宅の方は、奥様の料理教室に対応したキッチンが中心の改修ですが、その周辺の居間部分なども含め、熟年夫婦の次の生活にマッチした改修となっている事例を紹介していただきました。

後半は、建て主さんと建築家との設計の進め方、要望の伝え方やコスト調整などを、実際の家づくりの経過を追って、印象深かったこと中心に話をしていただきました。加藤さんの場合はいつも実施しているという建て主さんへのアンケートなどいろんな質問をしながら建て主さんの希望を聞き出してゆき、建て主さんとしてもとても進めやすかった様です。建築家と建て主さんの相性がとても良い印象でした。林さんの場合も、同じ会で付き合いが長い事も有り、話しやすかった様です。改修をする目的がはっきりしており、それを実際の建物の特徴を踏まえて設計して行った建築家の力量が良く出ていたかと思います。
そして気になる設計料に付いてもお話してもらいましたが、建て主さんからは設計料は全然高くなくむしろ安いくらいであったとのコメントでした。

今回の二組の建て主さんは、それぞれ家を長く住み継いでいらっしゃる方に登場していただいた訳ですが、年月と共に変わってゆく生活の形態や年と共に進んでゆく住宅の性能を、建築家と共に改修してゆく事により、新たな命を吹き込んで更に済み継いでゆくと言った、こらからの日本で多くなってゆく事例として紹介された事が良かったかと思います。
変わってゆく住いへの希望やイメージを柔軟なアイデアで対応してゆく建築家とのコラボレーションで進めてゆく良い事例でした。

セミナーには参加者が多く有り、熱のこもった説明で質疑の時間が短くなりましたが、長く住み続けてゆく家の事例をご紹介出来、これから家づくりをする方にも参考になったかと思います。

来月はいよいよPart18に入り10月19日(土)第1回セミナー「リビング中心の住まいづくり」?主役はテレビではなく家族?です。
JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20131019.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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