2012年06月20日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー PART15第3回(2012年6月)セミナー報告

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セミナー報告

LIXIL・SUMAIセミナー6月『リフォーム再考』〜長く住み続ける事が本当のエコ〜のセミナー報告

SUMAIセミナーPart15 第3回 『リフォーム再考』〜長く住み続ける事が本当のエコ〜:2012年06月06日(水) 於: LIXIL GINZA


『リフォーム再考』〜長く住み続ける事が本当のエコ〜と題し、講師:青井 俊季(建築家・青井俊季建築設計事務所),三澤 護(建築家・MMK建楽設計)、コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。




始めに大川より、現在日本の住宅の状況をお話ししました。平成20年の空き家率13.1%あり(東京11.1%、神奈川10.5%)これだけの資産をどのように上手く使うかと言った事が建物の長寿命化や経済的にも重要な意味を持っています。しかしH16〜20年の5年間に住宅の取得方法に付いては「新築(建替えを除く)」が37.8%、「新築の住宅を購入」が35.7%、「建替え」が20.9%で中古住宅の取得は2.7%にとどまっています。現在住んでいる住宅をリフォームして住宅を長く使うのと同時に、中古市場の活性化と政策面のフォローが大切かと思います。




前半は、青井氏より、中古マンションを購入してリフォームをした事例に付いて紹介していただきました。まず中古マンションを購入する際の「マンション本体に関する事」とリフォームする際の「管理規約に関する事」の注意事項をまとめて話していただきました。前者では耐震性能レベルや設備の老朽化や更新の状況を、また,実際のリフォームに関しましては床の仕様やマンションにより違うリフォーム出来る範囲の確認も事前に確認する事が大切です。

リフォーム事例では、リフォーム実施案に至までの案の変遷も含め工事内容を図面と写真を使い分かりやすく紹介していただきました。




後半は、三澤さんより戸建て住宅のリフォーム事例を紹介していただきました。

実際に三澤さん20年前に設計した住宅を購入した方のリフォーム事例で、設計者が新たな住み手に合わしたリフォームを手がけたと言うやや特殊であり幸福な事例でした。建物の内容は一番良く知っている建築家がリフォームする訳ですから、中古住宅でも新たな生命が吹き込まれたような家に仕上がっていたのが印象的でした。

三澤さんは現在やはり自分設計した住宅の住み手が変わったリフォームの第2弾を進めているという事で、住み手が変わってもリフォームしながら建物寿命を長くして行くのに設計者としてかかわり続けているところにたいへん魅力を感じました。


最後に、「設計図」や「確認申請の副本や検査済書」・「改修した時期と内容」と言った住宅の履歴に関する情報がそろって保存されている事が大切であり、今後それが資産価値を高める事になるという事。また、リフォームが上手く出来るかどうかは、「間仕切りがしやすい構造」や「更新がしやすい設備配置」など新築の設計時点の計画が大切であり、計画が上手く出来ている事が建物の長寿命につながるという事を話して、このセミナーの結びとしました。


参加者27名で皆さん熱心に聴講され、最後の質問では多くの人から手が上がり、予定時間をオーバーし、セミナー終了後も個人的に質問が多く出た活発なセミナーでした。




報告:住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)



JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
posted by 住宅部会 at 14:53| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする