2013年10月21日

JIA建築家と考える暮らしと住まい 2013年10月セミナー報告

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OZONEセミナー報告2013年第7回「太陽エネルギーとの上手な付き合い方」2013年10月12日(土) 於:新宿OZONE

住宅部会では、リビングデザインセンターOZONEと共催で一般市民を対象とした活動を毎月行っています。今年度の「JIA建築家と考える暮らしと住まい」では、エネルギー という社会的関心の高いテーマを取り上
げ、住宅との関係について毎回切り口を変えてセミナーを行っていきます。

講師:中澤克秀(中澤建築設計事務所)小林真人(小林真人建築アトリエ)聞き手:三浦真紀(フリーライター)で行われました。一年を通してエネルギーをテーマにセミナーを行っていますが、7回目は太陽のエネルギーに注目して具体的な事例をあげて利用価値を探りました。

最初に小林真人からなぜ今、太陽エネルギーなのか、その背景と利用価値を説明し、日本の一般家庭のエネルギー消費割合が高いのは「暖房」と「給湯」であることをグラフで理解してもらいました。そこで太陽エネルギーには光と熱があることを紹介されました。

中澤克秀が熱利用の太陽熱温水システムと太陽光発電システムの2種類の実例を紹介して、その違いやメリットデメリットを説明。実際の光熱費も公開しました。都会の狭い敷地では屋根の方角や面積など、太陽光発電の条件に合わない場合があるが、熱利用など、他にも方法論がある事を話されました。

設備に頼らない太陽エネルギーの活かし方として、ダイレクトゲインの仕組みと効果を実例を通して紹介。消費割合の高い「暖房」のエネルギー消費を減らす効果がある事を図解説明し、最後に燦々と降注ぐ太陽光はメリットばかりではなく、夏の西日など厄介な面もあるので、その対策が必要。季節に合わせて可動する方法が良いのではと話されました。

聞き手の三浦真紀から投げかける質問に、講師二人が答えるやり方で、参加者に興味を持っていただけたと感じます。参加者からの質問は具体的なものが多く、テーマを太陽に絞ったことが、話を判りやすく出来たのではないかと思います。

次回は11月9日(土)すまいに関わる自然エネルギーの実践〜木質バイオマスエネルギー〜です。
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_a/detail/1462.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)
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2013年10月11日

SUMAIセミナー PART17 第3回(9月21日)報告

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セミナー報告
LIXIL・SUMAIセミナー9月「住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり」のセミナー報告
SUMAIセミナーPart17 第3回 『住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり:2013年09月21日(土) 於: LIXILショールーム東京(新宿)

今回のSUMAIセミナーは、このセミナーが始まった時から続いています人気のセミナー「住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり」です。このセミナーは、実際に建築家の設計で自宅を建てた建て主さんに出席していただき、設計した建築家と共に家づくりのお話をしていただくセミナーです。今回は少し視点を変え、築25年以上経った家に住んでいる建て主さんと設計を担当しました林秀司(建築家・アトリエ塊)、加藤将己(建築家・将建築設計事務所)の二組に出席いただき、司会&コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

最初は、建て主さんが家を建てようと思った切掛けと設計を建築家に依頼しようとした理由、そしてどのように建築家と出会ったかを話していだきました。また、建築家は建て主さんの要望をどのように受け止め、実際にどのように完成したかを、映像を含めながら建築家自身により説明をしていただきました。

初めのご家族は、ご主人の実家の屋根が飛んでしまうという思わぬ事態で急遽二世帯住宅を建築する事になった29年前に新築した住宅です。奥様が設計事務所に勤務していた時に同じ事務所で勤務してその後独立した加藤さんに相談した所から話しが始まりました。急な事でしたが、家に対する希望は割合はっきりと持っていたとの事で、二世帯となる事も前向きに解決して行ったとの事でした。加藤さんが打合せで使った29年前の粘土の模型が登場し、打合せの中で南に窓が欲しいとの希望にその場で粘土の模型をカットして窓を付けたと言ったエピソードも紹介されました。建て主さんと一緒に作った家の印象がよくわかり、その後の家族の変遷に会わせた改修も含め家がとても生活になじんでいる事が良く分かるお話でした。

もうお一人は、49年前に建築された3階建ての鉄筋コンクリート住宅に息子さん家族が新たに住む為に2?3階を建築家により改修した建物と、その建物の隣りに25年前に建てた木造住宅を子供が独立した後、夫婦の生活に対応したLDKとするように改修した事例で、建て主さんと建築家は同じ地区の街づくりの会のメンバーで良く知っている間柄でした。息子さん家族の為の改修は、柱梁以外を自由に変更出来ると言った構造の特徴を充分に引き出した改修で、49年前の建物から現代の建物へ断熱などの性能も含め家族の生活スタイルに合わせた改修がされた事例でした。また、木造住宅の方は、奥様の料理教室に対応したキッチンが中心の改修ですが、その周辺の居間部分なども含め、熟年夫婦の次の生活にマッチした改修となっている事例を紹介していただきました。

後半は、建て主さんと建築家との設計の進め方、要望の伝え方やコスト調整などを、実際の家づくりの経過を追って、印象深かったこと中心に話をしていただきました。加藤さんの場合はいつも実施しているという建て主さんへのアンケートなどいろんな質問をしながら建て主さんの希望を聞き出してゆき、建て主さんとしてもとても進めやすかった様です。建築家と建て主さんの相性がとても良い印象でした。林さんの場合も、同じ会で付き合いが長い事も有り、話しやすかった様です。改修をする目的がはっきりしており、それを実際の建物の特徴を踏まえて設計して行った建築家の力量が良く出ていたかと思います。
そして気になる設計料に付いてもお話してもらいましたが、建て主さんからは設計料は全然高くなくむしろ安いくらいであったとのコメントでした。

今回の二組の建て主さんは、それぞれ家を長く住み継いでいらっしゃる方に登場していただいた訳ですが、年月と共に変わってゆく生活の形態や年と共に進んでゆく住宅の性能を、建築家と共に改修してゆく事により、新たな命を吹き込んで更に済み継いでゆくと言った、こらからの日本で多くなってゆく事例として紹介された事が良かったかと思います。
変わってゆく住いへの希望やイメージを柔軟なアイデアで対応してゆく建築家とのコラボレーションで進めてゆく良い事例でした。

セミナーには参加者が多く有り、熱のこもった説明で質疑の時間が短くなりましたが、長く住み続けてゆく家の事例をご紹介出来、これから家づくりをする方にも参考になったかと思います。

来月はいよいよPart18に入り10月19日(土)第1回セミナー「リビング中心の住まいづくり」?主役はテレビではなく家族?です。
JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20131019.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
posted by 住宅部会 at 18:05| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする