2010年04月18日

住宅の快適さとは?

今週末の土曜日(24日)に、市民住宅講座(2010年度前期)第一回 街歩き・住宅編「日本の住まいと快適な暮らし」が開催されます。
初回は、小金井にある「江戸東京たてもの園」で、実際に日本の伝統的な建物を見ながら、快適に暮らすための「住まいの本質とは何か」について考えてみたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
江戸時代に造られるようになった庶民のための住まい=「民家」では、伝統的な木構造で「田の字形」など、シンプルな間取りで構成されているものが多く、高温多湿の日本において、快適に暮らすための工夫が随所に見られます。

断熱効果の高い茅葺き屋根は、軒を出すことで、雨や夏の暑さから、住まい手を守り(風通しは重要)、多機能な土間も、夏の涼しさを演出してくれます。火を囲む囲炉裏は、冬に暖をとるだけでなく、その煙によって構造材や茅の耐久性を高める効果もあります。

ただ「夏を持って建てるべし」という考えかたであった隙間風のひどい(=冬は寒い)民家から、夏だけでなく冬も快適に暮らせる環境に優しい家(パッシブハウス)へと「快適さ」の基準は、ずっと連続してつながっていくわけです。
ただローテクながらも、地域の素材を用いて地域で造られた民家は、長い年月の間、大事に使われ、日本の美しい街並や風景を造りだしていたであろうことは容易に想像がつきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、話は変わりますが。。。家づくりを考えるときに重要なのは、2LDKや3LDKといった部屋の数でしょうか? あるいは床暖房や食洗機がついている、対面キッチンや広いお風呂がある、というようなことでしょうか?ロフトがついている、収納が多い、といったことでしょうか? 勿論そういったことも、おざなりにはできませんが、しかしそれらが一番重要なことだとは思いません。おそらく最も重要なのは、住まい手や家族が、いかに毎日を快適に、かつ楽しく暮らす事ができるか、ということではないでしょうか。
そのためには勿論前述の温熱環境に関する配慮は重要ですが、それ以外にも、例えば、。
・ほどよく家族の気配がわかる空間や、目が行き届く間取りにすること。
・面積は小さいけれど、圧迫感のない開放性をもたせること。
・冬にほどよく太陽を取り入れ、ぽかぽかした日だまりをつくること。
・風通しの良さを実現するために窓の配置や構成を工夫すること。
・気持ちのよい無垢のフローリングなど、木の質感を生かした家にすること。
  などなど。。。まだまだあるはずです。
「空間」や「素材」など、実はこのように目に見えにくい項目が、実は「住まい」の快適さを左右する、重要なポイントになるということも知っておいてもらえればと思います。

セミナー当日は、このようなことを織り交ぜながら、住宅部会の建築家の方達とともに、いろいろお話できれば良いな、、、と考えています。是非ご興味のある方は、セミナーにいらして下さい。きっと皆さんの家造りに役立つはずですので。

申込、詳細はこちらへどうぞ。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100424.html
(アトリエ六曜舎 湯浅)

囲炉裏.JPG


posted by 住宅部会 at 03:52| JIA市民住宅講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。