2014年02月05日

SUMAIセミナー PART18 第4回(1月25日)報告;

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セミナー報告

LIXIL・SUMAIセミナーPart18 第4回 『素材の持つ魅力を活かした住まいづくり
〜あなたは自然志向派?シンプルモダン派?〜
:2014年01月25日(土)13:30〜15:30 於: LIXILショールーム東京(新宿)

今回のSUMAIセミナーは、「素材の持つ魅力を活かした住まいづくり〜あなたは自然志向派?シンプルモダン派?〜」です。講師は、高木恒英さん(インターセクション)、金田正夫さん(設計工房 無垢里)、司会&コー
ディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

初めに、人々がこの素材を使ってみたいと思う場合、素材の持っているどのような特徴に付いて魅力を感じているのかを知る事が大事であるという話しを、大川よりさせてもらいました。見た目や肌触り、火事や地震に強いと言った物理的特徴。入手し易く安いと言った価格的なもの。交換のし易さや錆びる・腐ると言った耐久性・持続性の問題。作る時や廃棄するときのエネルギーやし易さなどの環境の問題。などなど、いろんな側面がある素材を、建築家はどのように判断して使用したかを、講師の方々に事例を紹介しながら、次に話していただきました。

前半は、いつもシンプルでモダンな設計をしている高木さんです。適材適所に素材を使い分けるという事ですが、次の3つの視点から、話していただきました。
1点目は、「構造の成り立ちと素材」に付いてです。木造・鉄骨・RCと言った建物の構造を支える材料によって、可能な部屋の広さが決まってきて、空間に影響を与えます。素材の持っている強度と言う物理的な特徴の違いを、事例を見ながら話していただきました。
2点目は、「壁や床の素材が空間を作る」と言った視点から、人は素材の違いにより空間を感じたり,立体の存在を感じ、素材が連続してゆく事により空間の広がりを感じるという事です。内部の床から外部のデッキまで素材を統一する事により連続する感じを出したり、外壁の素材がそのまま内部まで連続する事により、外部が入り込んだ感じになったりと言った事例が紹介されました。
3点目は「壁や床、窓に必要な機能」という事で、窓に求められる光や通風などを、透光性のある素材をルーバー状に使用する事で、別の回答を得た事例などで、紹介してもらいました。

後半は、民家などの温熱環境の研究もされており、木や土と言った自然素材の家が多い金田さんから、お話いただきました。まず、「素材と省資源」という観点から、資源の使用状況のデータを提示しながら戦後の急激な資源の使用状況を説明していただき、省エネルキーだけではなく省資源が非常に必要との話しをしていただきました。
次に「素材と環境」という事で、何百年にわたって民家で使われてきた素材が同じなのかを、温度の実測データを示しながら説明していただきました。木と土と紙で作られてきた民家が、厚い土壁の断熱や蓄熱のお陰で、気候に対応する家になっており、その特徴を現代の家に応用出来ないかと、自身の設計で挑戦し続けているとの事でした。

前半の素材の強度や見た目・透光性などの特徴を生かした実例と後半の素材の熱的特徴を上手く取り入れる試みなど話していただきましたが、その他にも、交換のし易さや価格と言った視点での素材選択も有るかと思います。環境に配慮する事を一番の優先順位とするのも選択肢の一つかと思います。
家を建てる方々は、敷地や予算・家族構成と言った条件が皆さん違いますので、我々建築家は、建て主さんの使いたい素材をヒアリングしながら、総合的に検討し、提案し、相談して建物を設計して行きますという事で、セミナーを終わりました。


次回は、2月15日(土)Part18第5回セミナー「少ないエネルギーで気持ちよく暮らせる住まいとは」         
〜設備に頼る前に考えておきたいこと〜です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/jyutakubukai0215.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20131019.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)********************************
posted by 住宅部会 at 23:13| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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