2014年08月29日

SUMAIセミナー PART19 第5回(8月23日)報告

lixil20140823-1.jpglixil20140823-2.jpg
SUMAI セミナーPART19 第5回(8月23日)報告

LIXIL・SUMAIセミナー8月
「建築家とつくる美味しい我が家」
〜“食”を大切にした場づくり〜  於:LIXILショールーム東京

講師:中澤克秀(中澤建築設計事務所)、郡山毅(郡山建築設計事務所)
コーディネーター:鈴木利美(ダンス建築研究所)で行われました。

「家は形から考えるのではなく、住む人の暮らしから考えましょう」という趣旨のもと、今回は“食”をキーポイントに様々な家をひも解いてみました。

冒頭、日本の住まいの変遷を図版と共に説明致しました。今、私達が普通だと思っている‘何LDKの家’は、実はたかだか60年ほどの歴史でしかありません。
江戸時代以前の町民の家は、土間と板の間からなるワンルーム。明治時代に入って、文明開化と共に人々の家に対する意識が変わり、家族の生活とプライバシーを重視し、寝食分離が図られました。とは言え、まだまだ住む人本位の家ではなく、旧来の形式も残っていました。
戦後になって、本格的民衆主義となり個人の人権が認められた事で住む人本位の家になり、現在見られる‘何LDKの家’が普及していきました。

前半:家族、友人と“食”を楽しめるよう配慮した3事例を紹介
1、キッチンは家において大切な場所であり、そこに招き入れる事は親密さの象徴でもあります、とお話をして、30uのワンルームにキッチン、食事、くつろぎ、作業のスペースなどを持ち込んだ事例を紹介。天井も高くOPENな空間で、住む人のスタイルが滲み出ます。
2、ワインソムリエでお料理上手な奥様と気さくなご主人の家を紹介。下町の奥に深い敷地を利用して、中庭、キッチン、食事、茶の間と連なり、必要に応じてダイニングテーブルが大きくなったり小さくなったりする仕掛けなので、ご夫婦だけで、或いは友人を交えてパーティーにと可変に対応します。ワインをテーマにインテリアも考えられています。
3、地方ののんびりした敷地に建つ家。地方らしく、庭から直接人が出入りできる土間と一段上がったDKがとても重要。小さい“食”の際はDKだけで、親戚一同、或いはご近所、友人が大勢会した際はDK+土間+庭で大きな“食”の場ができあがり、同時に笑顔も広がります。

後半の1部
4、‘家族の自立を促す家’という趣旨で、まるでシェアハウスのような個人住宅を紹介。水廻りも内設した個室と、共有のDKからなります。成人した子供達を1人の人間として尊重するので独立した個室。だけれど“食”の場は、個人で自由に使ってもいいけれど、皆で楽しく調理、食事もできて、自然と家族や友人も集います。

ここまで4軒の家を紹介しましたが、どれもこれも個性的。重要なのは、その個性は形からできたのではなく、家族、住む人のライフスタイル、価値観を建築家と一緒に形にしていった結果だということ。

後半の2部
5、キッチンに焦点をあてて、幾つかのスタイルを紹介。

その後、受講者の方達と気楽に質疑応答。
「家ってそうやって考えても良いんですね」との感想も頂くなど、本セミナーの趣旨をご理解頂けたようで、私達も嬉しく感じました。

“食”をポイントに家を考えてみられては如何でしょうか?きっと、笑顔の溢れる家になると思います!

来月は9月20日(土)第5回セミナー「建築家と考えるエコな住まいと暮らし」です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/20140920jutaku.html

http://www.jia-kanto.org/jutaku/JIA関東甲信越支部住宅部会HP


住宅部会市民住宅講座WG:鈴木 利美(ダンス建築研究所)
posted by 住宅部会 at 22:04| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。