2011年05月16日

4/30 市民住宅講座2011年前期・「街」について考えよう、住まいと暮らし 第3回■街歩き・住宅編が開催されました!

4月30日。すっきりと晴れた気持ちのよい土曜日に、江戸東京たてもの園にて、市民住宅講座2011年前期・第3回 街歩き・住宅編「日本の住まいと快適な暮らし」が開催されました。

参加者9名と、住宅部会からは、郡山毅氏、寺山実氏、宮島亨氏、湯浅剛氏そして下田の5名、計14名での見学となりました。

最初は、江戸〜明治にかけてつくられた民家(農家)を中心に、当時の日本人の暮らしぶりや、快適に過ごすため工夫、そして間取りや構造など、寺山氏と郡山氏が中心となって、ひとつひとつ実際に見ながら、説明を行いました。ちょうど当日はGW期間ということもあり、囲炉裏に火が入れられており、参加者はより当時の生活をイメージできたのではないでしょうか。

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次は、より現代の住まいのスケールに近い明治時代につくられた「町屋」の原型ともいえる住宅を見学。「仕立屋」という名の通り、店舗併用住宅ですが、その内と外のつながり方には日本人ならでは、日本建築ならではのあいまいさを感じることができます。


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そして大正〜昭和になると、現在の住宅に近い住まいが見られるようになります。
最初は「田園調布の家」 それまでの住まいとは異なり、居間を中心にしたより機能的な動線・配置となっています。
また建築家堀口捨巳による「小出邸」では、海外の流行デザインと日本の伝統的デザインを巧みに折衷した造形が目を引きました。

 

そして最後は昭和に建てられた、前川國男邸。海外の機能的な生活様式を取り入れながらも、日本の伝統的な建築美を意識させます。ダイナミックでありながら繊細な光に満ちた空間に身を置くと、ただただ気持ちのいい時間が過ぎていきます。

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時代ごとに人の生活は変わっていきますが、それでも我々は日本建築のなかに身を置いているのだと強く実感できる街歩きでした。

次回は、6月22日(土) 詳細はこちら

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100522.html


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/

住宅部会:下田仁(下田設計)

 
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2011年03月04日

JIA市民住宅講座 第2回・街歩き・街並編「水辺と路地、超高層ビルの街を歩く」(佃島・月島界隈)

2月26日、晴れ渡る気持ちのよい土曜日。住宅部会主催のJIA市民住宅講座 第2回・街歩き・街並編「水辺と路地、超高層ビルの街を歩く」(佃島・月島界隈)が行われました。一般参加者が11人、関係者が9人の合計20人での街歩きです。

 

当日12時半、JR両国駅に集合。近くにある水上バス乗り場から、水上バスで隅田川を南下します。船では屋上のデッキに出て、下町・深川や日本橋の風景、そして震災以降に復興された清洲橋や永大橋(設計:田中豊ほか)などの橋を眺めながら、江戸時代には盛んだったはずの水上交通に思いをはせつつ、船からの景観を楽しみました。 

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 聖路加で水上バスを降りて、そこからは街歩き。佃大橋を渡って、背景で異彩を放つ石川島のタワーマンション群を見ながら、江戸の風情が漂う「佃島」へと入ります。

 佃島と石川島は江戸時代にすでにありましたが、月島や晴海・豊洲など、その他のエリアは、明治以降の埋立地で、工場や倉庫で働く人の住宅地と計画的に開発されました。そのため整然と道路と路地が直行して並ぶ月島と違って、佃島は道路の方向が少しずれています。

 江戸時代に徳川家康を救ったと言われる大阪の佃村の漁師達を連れてきて住まわせ、特権的に漁ができるようにして、代々徳川家に白魚を献上させたのが、この街のはじまりだと言われています。故郷の住吉神社の分霊と徳川家の霊を奉った住吉神社も創建され、当時から続く「佃祭り」という本祭りが現在も3年に一度盛大に行われているそうです。また漁師の考えだした「佃煮」の発祥地であり、今でも数軒がここで営業を続けているようです。

 早速「佃煮」で有名なお店に立ち寄り、購入されるかたが数名。これもまた街歩きの楽しみのひとつでしょうか。お箸屋さんや住吉神社を通り、橋を渡って今度は石川島へと移動します。

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 石川島は江戸時代「人足寄場」があった場所です(いわゆる更正施設のようなもの)。また石川島播磨重工業IHIの操業した場所でもあります。今では「大川端リバ−シティ21」という大規模住宅開発地となって、高層マンションの立ち並ぶ独特な景観を造りだすエリアとなりました。地権者の多い佃島や月島界隈と違って、工場跡地など、再開発しやすい環境にあったことが、現在の状況をつくりだしたのだと思われます。

 下町風情の残る佃島と違って、高層マンション群の足下は、とても清潔感があり、整然とした気持ちのよい空間ではあるのですが、建物も空間も巨大で、人間的なスケールではなく、人と人との触れ合いが希薄で、少しよそよそしい印象を持たれる方も少なくなかったようです。 

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 再び佃島に戻り、佃小橋から佃堀の中に埋めてある佃祭りで使われる長さ20mの大のぼり(木の柱のようなもの)を見た後、佃堀横の狭い路地に入ったところにある佃天台地蔵尊を見学。長屋の中の狭い路地の中に地蔵尊があるだけでなく、そこにイチョウの大木があることに、皆驚いていました。たまたま通りがかった近所のお婆ちゃんが、ここの近くの住人は大変だと、、落ち葉の掃除かと思ったら、、家が根の力で持ち上がってしまい困っているとか。。こちらもまた驚きでした。

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 時間がなくなってきたので、急いで月島の比較的古い長屋と路地が残るエリアに移動し、長屋の状況、特に建て替えに関しての緩和規定などについて話をしました。中央区では「街並誘導側地区計画」を導入して、道路斜線、そして前面道路の幅員に関しての緩和を設けて、路地に面した住宅でも建替えができるように工夫をしているようです。

 

現代の住宅、特に中高層の集合住宅では、建物の性格上、どうしても意識して行動しないかぎり、近隣とのコミュニケーションは不足しがちです。それに対して、江戸時代からつながる木造長屋と路地の空間というものは、人と人とが密に触れ合い、コミュニケーションも非常に濃いものとなっているように感じます。車の通行しない安全な路地は、子供達の格好の遊び場となっているはず。広さ・採光・通風などの居住環境、そして防火や耐震性能など、解決すべき問題が多いのは事実ですが、現代の住宅では得にくい、近隣との密なコミュニケーションと、日々の暮らしの豊かさ、といったようなものは、今後も率先して継承していかなければならないテーマではないかと、改めて感じました。

 

最後に月島のもんじゃストリートに移動し、「もん吉」というお店で、総勢20名で、もんじゃ焼きの懇親会となりました。おかげさまで天気にも恵まれ、とても気持ちのよい「街歩き」ができたように思います。御参加頂いた皆様、ありがとうございました。

 次回の第3回・街歩き・住宅編「日本的な住まいと暮らし」は、4月30日(土)江戸東京たてもの園にて開催予定です。

ご興味のある方は是非御参加下さいませ。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110430.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/

住宅部会:湯浅剛(アトリエ六曜舎)


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2011年02月16日

第2回 街歩き・街並編「水辺と路地、超高層ビルの街を歩く」(佃島・月島界隈) を開催!

両国から聖路加まで、江戸の文化を育んできた隅田川を水上バスで南下し、川から東京の街並を眺めます。そして江戸時代に徳川家康が大阪から漁民を住まわせてできた佃島から、高層マンションの立ち並ぶ石川島、そしてもんじゃで有名な月島界隈の路地を歩く、水辺の下町・街歩きツアーです。御時間の許す方は、街歩き後の「もんじゃ」の懇親会にも、是非御参加下さい。

日時:2011226日(土)12301500

集合:PM1230 JR両国駅・西口改札前に集合(徒歩で水上バス乗り場へ移動)100発の水上バスに乗るため、遅れないように御願いいたします

参加費:資料代¥1,000-(水上バス代¥500、別途御準備下さい)懇親会参加者は、懇親会費が必要です

定員:30

申込:氏名、住所、電話番号、メールアドレスを明記の上、E-mailにてお申込み下さい。E-mailjutaku@jia-kanto.org 

内容に関するお問い合わせは、住宅部会市民住宅講座  担当:湯浅(アトリエ六曜舎)までTEL 042-483-8686 Eメール:at@rokuyosha.com

第2回街歩きの紹介ページ http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110226.html

 

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/

住宅部会:湯浅剛(アトリエ六曜舎)

 
 

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posted by 住宅部会 at 23:35| JIA市民住宅講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

街歩き「路地と下町の暮らし」(谷中・根津・千駄木)

JIA市民住宅講座-2010年後期・第一回街歩き「路地と下町の暮らし」(谷中・根津・千駄木)が11月27日開催されました。当日は運良く晴れたこともあって、15人の申込者全員に御参加頂くことになりました。住宅部会からは、郡山・寺山・宮島・湯浅の市民講座WG主査メンバーと、鈴木部会長、郡山副部会長とスタッフの佐藤さん、そして谷根千を熟知する地元の半谷氏が参加しました。

集合場所のJR日暮里駅を1時にスタートし、結構な賑わいを見せる「谷中銀座」を通って、やがて静かな路地へと進みます。岡倉天心記念公園から蛍坂を上がると、谷中防災広場越しに土地の低い千駄木方面を見渡せる景色の良い場所がありました。谷中が尾根で千駄木方面が谷となっていること、斜面には部分的に貴重な緑が保存されていることなどが、ここからだとよくわかります。

観音寺の築地土塀を通り、やがて三崎坂から少し入ったところに、緑豊かな坪庭付きの古い長屋があります。路地と相まってひじょうに魅力的な空間となっていました。防火や耐震上の問題はありますが、「住みたい」と思わせるコミュニティーがそこには存在しているように感じます。

お店が集まる上野桜木町から言門通りを少し歩いて、再びお寺が点在する谷中の中心部に戻り、ヒマラヤ杉の大木が目印のみかどパンを経由し、谷中一丁目の路地をくるくる。玉林寺の境内を迂回し、三浦坂を上がって、大名時計博物館の前を抜け、あかじ坂を下って根津の町中にはいったところで、半谷氏がリフォーム設計で関われた「ギャラリー根津七弥」を特別に見学させて頂きました。その後、区境となる「ヘビ道」(元は藍染川という川だったところを暗渠にしてできた道路)をクネクネ北上し、千駄木の駅の近くまできたところで、ちょうど4時となって、街歩きは終了。休憩もなく歩き続けると、さすがに皆さん少しお疲れのようでしたが、面白かったという感想もいただけたので、まずは成功と言えるでしょうか。

説明はやや少なめでしたが、まずは「路地」を実際に歩いてみて、道幅の違いによって(つまり車が通れることが良いかどうかも含め)そこに住む人々の暮らしがどう違うのか、また隣家との距離感、コミュニティーのあり方など、参加者それぞれが何かを感じ取って帰ってもらえれば、それがまずは大事なことなのかなと思います。

谷根千はやはり魅力のある下町です。是非、皆さんも街歩きを楽しんでみて下さい。

次回の街歩きは2/26(土)です。行き先が少し変更になるかもしれません。決まり次第、HPにアップする予定です。

 

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岡倉天心記念公園

 

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坪庭のある長屋

 

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路地を歩く参加者

 

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/

住宅部会・市民住宅講座主査:湯浅剛(アトリエ六曜舎)

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2010年08月07日

JIA市民住宅講座7月「快適な住まいづくりにむけて」報告

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7月28日(水)に「快適な住まいづくりにむけて」というテーマで建築家会館にてJIA市民住宅講座が開かれました。コーディネーターが高木恒英(株式会社インターセクション)、講師が林秀司(有限会社アトリエ塊)と中澤克秀(中澤建築設計事務所)です。一般の参加者が4名と少人数でしたが、JIA市民住宅講座は熱心な方が参加するので、真剣に話しを聞いてくれて質問も活発に出ました。

講師はそれぞれ事例をふたつ用意し、林氏は夫婦の為の小さな住宅と吹き抜け空間をうまく使った住宅で、光をテーマに快適な暮らしを実現した手法を紹介しました。

私中澤は、風をテーマに敷地内に流れる風の道を読み取って活かした事例を紹介しました。ひとつは縁の下から中庭に吹き込む自然通風の家、もうひとつは道路よりの配置で、道路から流れる風を取り込み吹き抜けを通して2階に流す家です。またその窓に緑のカーテンを設置して外風を涼しくする説明をしました。

設備に頼らない自然力を使っての光と風の使い分け次第で、快適な住まいづくりが出来ることを感じていただけたら、幸いです。

次回は8月25日(水)第5回 「環境に配慮した住まい−本当のエコ住宅とは?」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/online/bukai20100825.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)
posted by 住宅部会 at 09:17| JIA市民住宅講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月30日

4/24 市民住宅講座・第一回街歩き・住宅編が開催されました!

4月24日。すっきりと晴れた気持ちのよい土曜日に、江戸東京たてもの園にて、市民住宅講座・第一回 街歩き・住宅編「日本の住まいと快適な暮らし」が開催されました。広報不足もあって、残念ながら参加者は少なめでしたが、内容はとても濃く、ひじょうに楽しいセミナーとなりました。住宅部会からは、郡山毅氏、寺山実氏、宮島亨氏、そして湯浅の4人が参加。栃木から御参加頂いた会員の方もいらっしゃいました。

最初は、江戸〜明治にかけてつくられた民家(農家)を中心に、当時の日本人の暮らしと住まいとの関係、快適に暮らすためのさまざまな工夫、そして間取りや構造(伝統和風木造〜在来軸組構法)、素材など、、寺山氏と郡山氏が中心となって、ひとつひとつ実際に見ながら、説明を行いました。「家の作りやうは、夏をむねとすべし・・・」という兼好法師の徒然草の考えが、そのまま実践されているような民家では、夏はとても涼しく過ごせる反面、冬は非常に寒く、当時の日本人は、とても我慢強かったのではないかと想像されます。
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次は、より現代の住まいのスケールに近い明治時代につくられた「町屋」の原型ともいえる住宅を見学。シンプルで簡素ながら、外壁に「木」を使っていたり、、素材や風合は、やはり現代の住まいとは大きく異なっています。
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そして大正〜昭和になると、現在のように南側にLDKなどの居室が配置された、今の形に近い住まいが見られるようになります。
最初は「田園調布の家」 それまでの住まいとは異なり、より快適かつ機能的に暮らす、という意図がよくわかる平面プランとなっています。
また建築家堀口捨巳による「小出邸」では、デザインから住まいを考えるという新しいアプローチ方法を読みとる事が出来ました。
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そして最後は昭和に建てられた、前川國男邸。デザイン、そして「空間」をテーマに計画された住宅です。ダイナミックで、広がりのあるリビングでは、全員がゆっくりと、気持ちのよい時間を堪能していました。
まずどのような空間で暮らしたいか、窓をどのように配置させるか、外とのつながりは、、、など。当たり前のようなことですが、骨格をしっかり考えることで、より楽しく快適な住まいづくりが実現するのだな、とあらためて感じました。
セミナー終了後は、ビジターセンターで全員でお茶を飲みながら、楽しい建築談義に花を咲かせ、、そして帰路につきました。

次回は、5月22日(土)街歩き第2弾・街並編「街並から学ぶ・住まいの外観と外構」建築家・宮脇檀氏が全面的に関わった「高幡鹿島台ガーデン54」を見学しながら、街並に関わることを中心にお話をしたいと思います。ふるって御参加下さい! 詳細はこちら↓
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100522.html
(アトリエ六曜舎・湯浅剛)
posted by 住宅部会 at 20:06| JIA市民住宅講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月18日

住宅の快適さとは?

今週末の土曜日(24日)に、市民住宅講座(2010年度前期)第一回 街歩き・住宅編「日本の住まいと快適な暮らし」が開催されます。
初回は、小金井にある「江戸東京たてもの園」で、実際に日本の伝統的な建物を見ながら、快適に暮らすための「住まいの本質とは何か」について考えてみたいと思います。
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江戸時代に造られるようになった庶民のための住まい=「民家」では、伝統的な木構造で「田の字形」など、シンプルな間取りで構成されているものが多く、高温多湿の日本において、快適に暮らすための工夫が随所に見られます。

断熱効果の高い茅葺き屋根は、軒を出すことで、雨や夏の暑さから、住まい手を守り(風通しは重要)、多機能な土間も、夏の涼しさを演出してくれます。火を囲む囲炉裏は、冬に暖をとるだけでなく、その煙によって構造材や茅の耐久性を高める効果もあります。

ただ「夏を持って建てるべし」という考えかたであった隙間風のひどい(=冬は寒い)民家から、夏だけでなく冬も快適に暮らせる環境に優しい家(パッシブハウス)へと「快適さ」の基準は、ずっと連続してつながっていくわけです。
ただローテクながらも、地域の素材を用いて地域で造られた民家は、長い年月の間、大事に使われ、日本の美しい街並や風景を造りだしていたであろうことは容易に想像がつきます。
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ところで、話は変わりますが。。。家づくりを考えるときに重要なのは、2LDKや3LDKといった部屋の数でしょうか? あるいは床暖房や食洗機がついている、対面キッチンや広いお風呂がある、というようなことでしょうか?ロフトがついている、収納が多い、といったことでしょうか? 勿論そういったことも、おざなりにはできませんが、しかしそれらが一番重要なことだとは思いません。おそらく最も重要なのは、住まい手や家族が、いかに毎日を快適に、かつ楽しく暮らす事ができるか、ということではないでしょうか。
そのためには勿論前述の温熱環境に関する配慮は重要ですが、それ以外にも、例えば、。
・ほどよく家族の気配がわかる空間や、目が行き届く間取りにすること。
・面積は小さいけれど、圧迫感のない開放性をもたせること。
・冬にほどよく太陽を取り入れ、ぽかぽかした日だまりをつくること。
・風通しの良さを実現するために窓の配置や構成を工夫すること。
・気持ちのよい無垢のフローリングなど、木の質感を生かした家にすること。
  などなど。。。まだまだあるはずです。
「空間」や「素材」など、実はこのように目に見えにくい項目が、実は「住まい」の快適さを左右する、重要なポイントになるということも知っておいてもらえればと思います。

セミナー当日は、このようなことを織り交ぜながら、住宅部会の建築家の方達とともに、いろいろお話できれば良いな、、、と考えています。是非ご興味のある方は、セミナーにいらして下さい。きっと皆さんの家造りに役立つはずですので。

申込、詳細はこちらへどうぞ。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100424.html
(アトリエ六曜舎 湯浅)

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posted by 住宅部会 at 03:52| JIA市民住宅講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月06日

街歩きの下見に・・

4月に開催されるJIA市民講座 第一回「街歩き・住宅編」の下見をかねて、先月末、小金井公園の江戸東京たてもの園に、WG主査と有志の数人で行ってきました。
どことどこを廻るか、どのような話をするか、、といったようなことを考えながらではありましたが、先輩方の話を聞きながら見てみると、いろいろ新しい発見もあり、若手(?)の私には、ひじょうに興味深い1日となりました。

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写真は、たてもの園内にある、建築家・前川國男の自邸・内観です。昭和17年という、戦時中で建築資材の使用制限がされる時代に建てられたものなのですが、仕上げはいたってシンプルな反面、豊かな空間と開放性、和と洋との融合、巧みな光の扱いかた、外と内との連続性、、などなど。。現代の住まいの設計にも、いろいろ参考になる要素がたくさんちりばめられています。我々の場合は、やはりここが一番しっくりくるようで、、全員でしばらくの間、ゆっくり寛いでおりました。

街歩きセミナーにご興味のある方がいらっしゃれば、是非御参加下さい!!
第一回 街歩き・住宅編「日本の住まいと快適な暮らし」   (アトリエ六曜舎 湯浅剛)
posted by 住宅部会 at 12:54| JIA市民住宅講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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