2011年11月16日

第5回勉強会「伝統的民家における温熱特性と現代住宅への応用」


11月4日(金)の夕方。住宅部会の活動会議後に「無垢里」主催の金田氏を講師にむかえ「伝統的民家における温熱特性と現代住宅への応用」という勉強会が開催されました。

日本の民家が夏涼しいのは「置屋根」の効果が絶大だということ。
また「土壁」による西日の遮熱・蓄熱、そして室内の調湿効果、、など。さまざまな計測データに基づいた興味深いお話を伺う事ができました。
薄い珪藻土よりも、柱や床板など容量の大きな材木のほうが、吸放湿性能が高いとのこと。なるほど我が家がカラッとしているのは、そのためだったのか、、と今更ながら納得している次第です。
いつもより多くのメンバーが参加されたことからも、やはり設備に頼らない建築的な温熱環境の工夫は、今後より重要なテーマになることでしょう。勉強会のベースとなっている金田さんの研究結果をまとめた冊子は、とても内容の濃いものです。ご興味のあるかたは、入手方法等について直接金田さんにご相談下さいませ。(アトリエ六曜舎 湯浅剛)

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2011年02月05日

スウェーデンのエコロジカル研修ツアー報告

2月1日、建築家クラブにて、昨秋開催された「スウェーデンのエコロジカル研修ツアー」の報告会が行われました。講師は、JIA会員であり、北欧建築・デザイン協会理事も務めていらっしゃる、筒井英雄氏です。

環境先進国であるスウェーデンにおいて、エコ住宅(戸建て)、エコビレッジ(村)、そして、エコタウン(街づくり)まで。それぞれのレベルで、どのような設計・配慮がなされ、そこで住人がどのように暮らしているのか、単体としての建築だけでなく、背景としての暮らし全般に関わるシステムも含めて、写真も交えて紹介して頂きました。

戸建て住宅やエコビレッジでは、断熱性能等をあげることで環境に配慮がなされていますが、規模としてはどうしても限度があります。それに対して、ヨーロッパ環境大賞を受賞した「ハンマルビーショースタッド」は、居住人口3万人という大規模な再開発プロジェクトであるため、インフラから発電、下水処理に至るまで、環境に優しい循環型社会をより現実的なものとできるスケールメリットがあるようです。

他人任せでなく、住人自身が自己責任として、環境に対する意識が高いところも、日本とは少し事なっているところかもしれません。

 

時間いっぱいまで筒井さんのお話が途切れず、とても内容の濃い報告会になったと思います。

最後に全員でワインを頂いて、お開きとなりました。

 

支部の広報誌−Bulletin3月号の特集記事「ヨーロッパの環境配慮型建築」でも御紹介させて頂きますので、是非そちらもご覧下さい。

 

 

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筒井英雄氏


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 会場風景

 

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/

住宅部会:湯浅剛(アトリエ六曜舎)

 
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2010年05月13日

「早春の山梨セミナーとバス散策会」レポート

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4月15日、アメリカ広葉樹輸出協会主催、住宅部会共催の「早春の山梨セミナーとバス散策会」がおこなわれました。

新宿よりバスで一路、小淵沢のリゾナーレに午後着き、13時半からセミナーを始めました。環境問題が叫ばれる中、海外と日本の木材及び森林保護に対する考え方が話され、木材の伐採のサイクルを守りつつ貴重な森林資源を作っていく事を改めて確認しました。アメリカ側からのJohn Brown氏、Tullio Inglese氏スライドを見るにつけ、日本側からの児野氏作品と共通する所が多くありました。又、長野の片倉氏、山梨の網野氏の話も古い民家の改修事例など興味深いものでした。
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リゾナーレの露天風呂、教会(クラインダイサム氏)を見つつ、翌日は、山梨の網野氏から紹介のあった民家見学よりスタートし、次に中村キース・ヘリング美術館(北川原温氏)へ。ダイナミックな空間が林の中にある感覚を実感し、横にあるスパを特別に見せて頂いた。この小さな施設には色々な仕掛けがあり、今回参加されなかった方は見る(体験する)価値があると思います。

そこから茅野の藤森氏の神長官守矢資料館と空中の茶室を見学へ。私は今回で三回目の訪問ですが、いつ行っても新しい発見があります。六年位前に行った時は、藤森氏のお父様が館長をしていて、「いつも息子がお世話になっています。」と深々と頭を下げられたのを覚えています。もちろん、伺った我々建築家5〜6名で、藤森氏にお会いした事がある者は誰一人なかったのですが・・・午後は清春白樺美術館(谷口吉生)へ。最近よくある巨大美術館の空虚さがない住宅スケールのすごく落ち着く建物で、これでいいのだという気がしました。

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午前中に見学した村野氏が設計した美術館は、私が15年位前に近くで別荘を設計していた際に帰りによく立寄って見ていて、その頃は林の中のグレーな建物で人もいず、私が行くと、レース内照明を順次付けてくれるという雰囲気で、とても幻想的でした。また、一年前に行った時は、メンテナンスが悪くレースもシミだらけで町が募金活動をしていました。今回見て、レースは貼りかえられ良くなっていて安心しました。その他、梅原龍三郎アトリエ(吉田五十八)、白樺図書館(佐々木喬)などを見て、夕方新宿に帰りました。二日間でしたが、セミナーあり見学ありで充実した日程でした。

今回の担当の方、アメリカ広葉樹輸出協会の方、本当にありがとうございました。

(記)住宅部会会員:三澤 護
posted by 住宅部会 at 22:30| セミナー・シンポジウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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