2013年10月11日

SUMAIセミナー PART17 第3回(9月21日)報告

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セミナー報告
LIXIL・SUMAIセミナー9月「住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり」のセミナー報告
SUMAIセミナーPart17 第3回 『住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり:2013年09月21日(土) 於: LIXILショールーム東京(新宿)

今回のSUMAIセミナーは、このセミナーが始まった時から続いています人気のセミナー「住まいづくり体験談?建て主に聞く!建築家との住まいづくり」です。このセミナーは、実際に建築家の設計で自宅を建てた建て主さんに出席していただき、設計した建築家と共に家づくりのお話をしていただくセミナーです。今回は少し視点を変え、築25年以上経った家に住んでいる建て主さんと設計を担当しました林秀司(建築家・アトリエ塊)、加藤将己(建築家・将建築設計事務所)の二組に出席いただき、司会&コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

最初は、建て主さんが家を建てようと思った切掛けと設計を建築家に依頼しようとした理由、そしてどのように建築家と出会ったかを話していだきました。また、建築家は建て主さんの要望をどのように受け止め、実際にどのように完成したかを、映像を含めながら建築家自身により説明をしていただきました。

初めのご家族は、ご主人の実家の屋根が飛んでしまうという思わぬ事態で急遽二世帯住宅を建築する事になった29年前に新築した住宅です。奥様が設計事務所に勤務していた時に同じ事務所で勤務してその後独立した加藤さんに相談した所から話しが始まりました。急な事でしたが、家に対する希望は割合はっきりと持っていたとの事で、二世帯となる事も前向きに解決して行ったとの事でした。加藤さんが打合せで使った29年前の粘土の模型が登場し、打合せの中で南に窓が欲しいとの希望にその場で粘土の模型をカットして窓を付けたと言ったエピソードも紹介されました。建て主さんと一緒に作った家の印象がよくわかり、その後の家族の変遷に会わせた改修も含め家がとても生活になじんでいる事が良く分かるお話でした。

もうお一人は、49年前に建築された3階建ての鉄筋コンクリート住宅に息子さん家族が新たに住む為に2?3階を建築家により改修した建物と、その建物の隣りに25年前に建てた木造住宅を子供が独立した後、夫婦の生活に対応したLDKとするように改修した事例で、建て主さんと建築家は同じ地区の街づくりの会のメンバーで良く知っている間柄でした。息子さん家族の為の改修は、柱梁以外を自由に変更出来ると言った構造の特徴を充分に引き出した改修で、49年前の建物から現代の建物へ断熱などの性能も含め家族の生活スタイルに合わせた改修がされた事例でした。また、木造住宅の方は、奥様の料理教室に対応したキッチンが中心の改修ですが、その周辺の居間部分なども含め、熟年夫婦の次の生活にマッチした改修となっている事例を紹介していただきました。

後半は、建て主さんと建築家との設計の進め方、要望の伝え方やコスト調整などを、実際の家づくりの経過を追って、印象深かったこと中心に話をしていただきました。加藤さんの場合はいつも実施しているという建て主さんへのアンケートなどいろんな質問をしながら建て主さんの希望を聞き出してゆき、建て主さんとしてもとても進めやすかった様です。建築家と建て主さんの相性がとても良い印象でした。林さんの場合も、同じ会で付き合いが長い事も有り、話しやすかった様です。改修をする目的がはっきりしており、それを実際の建物の特徴を踏まえて設計して行った建築家の力量が良く出ていたかと思います。
そして気になる設計料に付いてもお話してもらいましたが、建て主さんからは設計料は全然高くなくむしろ安いくらいであったとのコメントでした。

今回の二組の建て主さんは、それぞれ家を長く住み継いでいらっしゃる方に登場していただいた訳ですが、年月と共に変わってゆく生活の形態や年と共に進んでゆく住宅の性能を、建築家と共に改修してゆく事により、新たな命を吹き込んで更に済み継いでゆくと言った、こらからの日本で多くなってゆく事例として紹介された事が良かったかと思います。
変わってゆく住いへの希望やイメージを柔軟なアイデアで対応してゆく建築家とのコラボレーションで進めてゆく良い事例でした。

セミナーには参加者が多く有り、熱のこもった説明で質疑の時間が短くなりましたが、長く住み続けてゆく家の事例をご紹介出来、これから家づくりをする方にも参考になったかと思います。

来月はいよいよPart18に入り10月19日(土)第1回セミナー「リビング中心の住まいづくり」?主役はテレビではなく家族?です。
JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20131019.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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2013年07月04日

JIA建築家と考える暮らしと住まい 2013年6月セミナー報告

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OZONEセミナー報告2013年第3回 「すまいに関わる自然エネルギーの実践」 
2013年6月8日(土) 於:新宿OZONE

住宅部会では、リビングデザインセンターOZONEと共催で一般市民を対象とした活動を毎月行っています。
今年度の「JIA建築家と考える暮らしと住まい」では、エネルギー という社会的関心の高いテーマを取り上げ、住宅との関係について毎回切り口を変えてセミナーを行っていきます。

 この第3回では、小規模分散型、エネルギーの地産地消という観点から、暮らしを支える自然エネルギー活用のさまざまな実例と提案を紹介し、私たちにもできる自然エネルギー活用の可能性を探ることをテーマとしました。冒頭、コーディネーターの神田雅子(アーキキャラバン建築設計事務所)から、現在の私達の暮らしは、衣食住もエネルギーも、地域にある恵みを活かして生きる小さな循環ではなく、大きな循環に飲み込まれていることが簡単に語られました。

 次に、全国各地の自然エネルギーを取材して雑誌に書いているライターの平山友子さんから、自然エネルギーの概要の説明のあと、地域の自然エネルギーを活かした暮らし方の事例をいくつか紹介してもらいました。本編では、平山さんに聞き手となってもらい、講師の桜井薫さん(レクスタ代表理事)に、手作り太陽電池による発展途上国や被災地支援、また、埼玉県小川町での地域の取組みなど、実践的な取組みをご紹介いただきました。自然エネルギーの活用は目的ではなく、自分達でエネルギーを作ることの先にあるのはどんな暮らしなのかを考えさせる奥深い内容となりました。

写真:砺波周平


次回は7月13日(土)第4回「少ないエネルギーで、快適に暮らせる住まいとは?」です。

http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_a/detail/1462.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:神田雅子(アーキキャラバン建築設計事務所)
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2013年04月24日

JIA建築家と考える暮らしと住まい 2013年4月セミナー報告

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OZONEセミナー報告2013年第1回 「豊かな暮らしとエネルギーの関係」2013年4月13日(土)於:新宿OZONE 
住宅部会では、リビングデザインセンターOZONEと共催で一般市民を対象とした活動を毎月行っています。今年度の「JIA建築家と考える暮らしと住まい」ではエネルギーという社会的関心の高いテーマを取り上げ、住宅との関係について毎回切り口を変えてセミナーを行っていきます。また3名の建築家が登場するトークイベント形式により、様々な意見を述べてもらい、あなたの暮らしと住まいのヒントや方向性を考えていきます。

講師:寺山 実(寺山建築工房)郡山 毅(郡山建築設計事務所)飯沼 竹一(アトリエ24)聞き手:中澤 克秀(中澤建築設計事務所)で開催されました。
まず最初に「 健やかで心地よい暮らしについて」聞き手の中澤が説明をして皆さんに問いかけました。心地よい事とエネルギーの関係から「冬の心地よい暖房について」それぞれの考え方を事例や図説を使って、話し合いました。日本のような四季のある環境で気持ちの良い「温熱環境」をどう作りだすのかといった暖房の方法や考え方に共通点や違いを見つけ出し、これからの展望として「エネルギーの視点を変えた暖房」について話を進めました。ここでは簡単に改正省エネ基準の説明をして低燃費な住宅について考えてみました。最後に「夏の冷房について」遮熱や湿度を下げることが大事だと言う考えに至りました。

当日は10時に地下のカフェに集まり、開始直前まで写真をパワポで手直し。11時でオゾンの説明中もまだ調整していたという、すごいどたばた劇で始まりました。いきなり段取りをはずれ、時間は完全オーバーのペース、途中で撒き戻したりと、ひやひやもののセミナーでした。建築家が4人もそろうと、まとまりません(笑)それでも受講者は24名、JIAメンバーも次の自分達の準備のために聴衆に来て、30名を超える会場は大盛況でした。今回、今までのやり方を一新したシリーズの最初として、かなりプレッシャーもあり、準備に時間を割きましたが、がんばった甲斐があります。とにかく今までにない新しいセミナー形式の挑戦の開始です。今後のオゾンセミナーは目が放せません。

次回は5月11日(土)第2回「住まいの一生にかかるエネルギー」です。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20130413.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:中澤 克秀(中澤建築設計事務所)
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2013年03月30日

建築家と考える住まいづくり2012 3月セミナー報告

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OZONEセミナー報告 第12回「プラニングで決まるインテリア空間」
?豊かなインテリアには基本設計が大事?   2013年3月9日(土)於:新宿OZONE 

住宅部会では、リビングデザインセンターOZONEと共催で一般市民を対象とした活動を毎月行っています。
2012年度最後の12回目のセミナーは「プラニングで決まるインテリア空間」?豊かなインテリアには基本設計が大事?と題しまして,
講師:落合雄二(建築家 U設計室)・高安重一(建築家 アーキテクチャー・ラボ)

コーディネーター:大川直治(建築家・大川建築都市設計研究所)にて開催しました。


インテリアと言いますと、一般に壁紙やカーペット・床材、カーテン・ブラインドや照明・グリーンと言ったイメージが有るかと思います。ホテルや商業施設のように構造とは切り離して内装を造るインテリア設計と違い、住宅の場合は外部の形や内部の壁そのままがインテリアの空間となる場合が多いかと思います。その為、常にインテリを意識して設計してゆく事が必須となっており、優れた建築家はこの辺りの能力が高い人かと思います。今回は、インテリア中心にお二人の講師と共に事例を多く紹介し、住宅における基本設計とインテリアの関係を考えてゆきました。

 まず、落合さんから3事例を紹介いただきました。敷地の段差を活かし、スキップフロアーで視線をコントロールしたワンルームの家やインテリアと外部空間を繋ぐ工夫の有る家など、決して大きくはない家ですが、インテリア空間を豊かに作っています。
 次に、高安さんから4事例を紹介して頂きました。壁と床を巧みに組み合わせたり、壁を曲げる事によりコーナーや居場所を作ってゆき、個室には無い繋がりを形成した家。狭い内部ながら、立体的に工夫して部屋を確保しながら、スノコなど抜ける床で縦空間を繋いでいったり、部屋の繋がりを特徴的な色を部分的に配す付ことにより、明快にしていった事例など、個性的な事例を紹介いただきました。

いろんな事例を見ながら、こんな事も出来るのかと言ったインテリアに対する考えが広がったのではと思います。熱心な説明で時間が押してしまいましたが、会場よりの質疑も出て、アンケートでも好評でした。(参加者23名)

次回は4月13日(土)に第1回「豊かな暮らしとエネルギーの関係」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20130413-3.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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2013年01月10日

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり「安心で長持ちする住まいづくりは足元から!」10月 13日報告

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり12年度第7回

「安心で長持ちする住まいづくりは足元から!」

   

日程:2012年10月13日(土)11:00〜12:30

場所:リビングデザインセンターOZONE 8Fセミナールーム

講師:濱田昭夫(TAC濱田建築設計事務所)/三澤 護(MMK建楽設計)

コーディネーター:河辺 近(ken-ken inc.,一級建築士設計事務所)

 

 河辺から、建築士との家づくりと施工業者との家づくりの違いや、日本建築家協会の住宅部会のガイダンス後、

本日のテーマに付いての概略、東日本大震災で見られた地盤、基礎の大切さを改めてお話をする。

 

 濱田さんからは、「震災から家を守る丈夫な構造の3原則とその実例」について、まずは地名から見る地盤の

成立ち、山、沼、谷などの他に鷺など鳥の名がある地名は注意しなければならない。川越で行われた事例にもとづき

砕石パイルの基本原理に付いて、液状化の防止に役立つ話、外構の塀など建物とは別に考えず建物と一体に考える

事が大切である。建築は間取りを考えるのではなく、間を計画する事の大切なポイントをお話しして頂いた。

 

 最後に、三澤さんより「地盤、杭、基礎、免震を考える。」について、制震、耐震、免震の違いについてのメリット、

デメリットについてのお話後、免震工法の各メーカーの違いについて、中でも採用された免震工法について、実例を

もとに説明され、注意点、役所からの指摘事項など具体的に説明頂きました。

 

今回の参加者は、13名。セミナー後、熱心な質問が相次いだ。出来れば時間をかけて説明をしたい所である。

全体的に、セミナーの印象はとても良かったように思います。次回に続く、、、

 

次回は11月10日(土)11:00〜12:30 JIA建築家と考える住まいづくり第8回セミナー

「集まって暮らす魅力」2世帯、3世帯住宅から個世帯、シェアーハウス、集合住宅まで

次回も是非ご参加下さい。

 

日本建築家協会 関東甲信越支部 住宅部会 市民住宅講座WG:河辺 近(ken-ken inc.,一級建築士設計事務所)記

posted by 住宅部会 at 10:41| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月22日

OZONEセミナー/JIA建築家と考える住まいづくり「住まいにおけるエネルギー」9月8日(土)報告

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「住まいにおけるエネルギー」
日時:9月8日(土) 11:00〜12:30
場所:リビングデザインセンターOZONE 8Fセミナールーム

講師:大川 直治(大川建築都市設計研究所):中澤 克秀(中澤建築設計事務所)
コーディネーター:児野 孝治(児野建築研究室)


住まいのエネルギーを考える時、エネルギー消費の少ない住宅機器を使うと言うことがイメージされると思いますが、本日はそれとは違う観点から住まいのエネルギーを考えて見ようと思います。住まいの良い室内環境を創ろうとした時、電気・ガス等の既成エネルギーを使った機械を中心としたものではなく、自然エネルギー・自然の力を利用することが大事になります。つまり、機械に頼よらないで気持の良い住まいづくりを心掛ける。「省エネルギー」のための住まいづくりではなく、気持の良い住まいづくりを考えることが重要です。このような観点で本日のセミナーを行います。と児野が説明。

次に大川さんが、温度・湿度等人間が気持良いと感じる環境を説明された後、気持の良い住まいづくりをするために、考えなければならない事を丁寧に説明されました。それは敷地の持つ条件を読み取る。風の流れを見つける。敷地の周辺を活かした建物配置を考える等自然に沿った住まいづくり。また、熱を逃がさない。日射を上手にコントロールする。通風を確保することも大切である。そして自然を取り入れるシステムを考えることも大切ですとお話されました。これらを実践された事例の紹介もされました。

最後に中澤さんが、自邸で取り組まれた自然の力を利用された住まいづくりを紹介されました。自邸であると言う事で一部には実験的なものも取り入れられ、とても興味深い住まいづくりの紹介でした。自分で住んでおられ、その効率・効果のお話には説得力のあるものでした。聴講された方々も興味を持って聴かれていました。

講義後の質問も多数あり、時間も少しオーバーしてしまいました。終了後も何人もの方が個別に質問に来られ、皆様大変興味をお持ちだと感じました。

●次回、11月19日『集まって暮らす魅力』〜2世帯、3世帯住宅から個世帯、シェアハウス、集合住宅まで〜 が開催されます。是非御参加下さい。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20121119.html

JIA関東甲信越支部住宅部会 市民住宅講座WG:児野 孝治(児野建築研究室)
JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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2012年06月20日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー PART15第3回(2012年6月)セミナー報告

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セミナー報告

LIXIL・SUMAIセミナー6月『リフォーム再考』〜長く住み続ける事が本当のエコ〜のセミナー報告

SUMAIセミナーPart15 第3回 『リフォーム再考』〜長く住み続ける事が本当のエコ〜:2012年06月06日(水) 於: LIXIL GINZA


『リフォーム再考』〜長く住み続ける事が本当のエコ〜と題し、講師:青井 俊季(建築家・青井俊季建築設計事務所),三澤 護(建築家・MMK建楽設計)、コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。




始めに大川より、現在日本の住宅の状況をお話ししました。平成20年の空き家率13.1%あり(東京11.1%、神奈川10.5%)これだけの資産をどのように上手く使うかと言った事が建物の長寿命化や経済的にも重要な意味を持っています。しかしH16〜20年の5年間に住宅の取得方法に付いては「新築(建替えを除く)」が37.8%、「新築の住宅を購入」が35.7%、「建替え」が20.9%で中古住宅の取得は2.7%にとどまっています。現在住んでいる住宅をリフォームして住宅を長く使うのと同時に、中古市場の活性化と政策面のフォローが大切かと思います。




前半は、青井氏より、中古マンションを購入してリフォームをした事例に付いて紹介していただきました。まず中古マンションを購入する際の「マンション本体に関する事」とリフォームする際の「管理規約に関する事」の注意事項をまとめて話していただきました。前者では耐震性能レベルや設備の老朽化や更新の状況を、また,実際のリフォームに関しましては床の仕様やマンションにより違うリフォーム出来る範囲の確認も事前に確認する事が大切です。

リフォーム事例では、リフォーム実施案に至までの案の変遷も含め工事内容を図面と写真を使い分かりやすく紹介していただきました。




後半は、三澤さんより戸建て住宅のリフォーム事例を紹介していただきました。

実際に三澤さん20年前に設計した住宅を購入した方のリフォーム事例で、設計者が新たな住み手に合わしたリフォームを手がけたと言うやや特殊であり幸福な事例でした。建物の内容は一番良く知っている建築家がリフォームする訳ですから、中古住宅でも新たな生命が吹き込まれたような家に仕上がっていたのが印象的でした。

三澤さんは現在やはり自分設計した住宅の住み手が変わったリフォームの第2弾を進めているという事で、住み手が変わってもリフォームしながら建物寿命を長くして行くのに設計者としてかかわり続けているところにたいへん魅力を感じました。


最後に、「設計図」や「確認申請の副本や検査済書」・「改修した時期と内容」と言った住宅の履歴に関する情報がそろって保存されている事が大切であり、今後それが資産価値を高める事になるという事。また、リフォームが上手く出来るかどうかは、「間仕切りがしやすい構造」や「更新がしやすい設備配置」など新築の設計時点の計画が大切であり、計画が上手く出来ている事が建物の長寿命につながるという事を話して、このセミナーの結びとしました。


参加者27名で皆さん熱心に聴講され、最後の質問では多くの人から手が上がり、予定時間をオーバーし、セミナー終了後も個人的に質問が多く出た活発なセミナーでした。




報告:住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)



JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
posted by 住宅部会 at 14:53| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月22日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナーPart15 第2回(2012年5月)セミナー報告

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セミナー報告

『建築家と考える自分らしい住まい』〜 自分にとっての豊かな空間とは 〜
日程:2012年5月16日(水)18:15〜20:00
場所:LIXIL GINZA 8Fセミナールーム

講師:鈴木利美 (ダンス建築研究所)/高安重一 (アーキテクチャー・ラボ)
コーディネーター:中澤克秀(中澤建築設計事務所)

第1部では「どのような経緯を経て実現したか」をテーマに、講師の方がそれぞれ1軒の家に絞って、依頼のきっかけから設計時のやり取りをとおして、いかに『世界に一つだけの住まい』になっていったのかを紹介しました。その後、建築家が提案したことに対しての建主の反応や苦労した点等をコーディネーターから質問し、ディスカッションしました。

休憩を挟んで第2部では「こんなこだわりがある」をテーマに、幾つかの家の、その家ならではのこだわりが、やがてはオリジナル性を発揮した事例をそれぞれ数件、紹介しました。後半は受講者から質問を受け付けました。事例に対するピンポイントな質問や休み時間も図面を書いて質問した人もいたりして、受講者の熱心な姿を見てうれしくなりました。

なるべく退屈しないように、前半後半で切り口を変えて進めたことで、講師の方は準備が大変でしたが、それなりの手ごたえもあり良かったと思います。

●次回は6月6日(水)18:15〜 SUMAIセミナーPart15 第3回セミナー 『リフォーム再考』が開催されます。是非御参加下さい。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/sumai_part15.html

JIA関東甲信越支部住宅部会 市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)記


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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2011年11月16日

第5回勉強会「伝統的民家における温熱特性と現代住宅への応用」


11月4日(金)の夕方。住宅部会の活動会議後に「無垢里」主催の金田氏を講師にむかえ「伝統的民家における温熱特性と現代住宅への応用」という勉強会が開催されました。

日本の民家が夏涼しいのは「置屋根」の効果が絶大だということ。
また「土壁」による西日の遮熱・蓄熱、そして室内の調湿効果、、など。さまざまな計測データに基づいた興味深いお話を伺う事ができました。
薄い珪藻土よりも、柱や床板など容量の大きな材木のほうが、吸放湿性能が高いとのこと。なるほど我が家がカラッとしているのは、そのためだったのか、、と今更ながら納得している次第です。
いつもより多くのメンバーが参加されたことからも、やはり設備に頼らない建築的な温熱環境の工夫は、今後より重要なテーマになることでしょう。勉強会のベースとなっている金田さんの研究結果をまとめた冊子は、とても内容の濃いものです。ご興味のあるかたは、入手方法等について直接金田さんにご相談下さいませ。(アトリエ六曜舎 湯浅剛)

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posted by 住宅部会 at 23:26| セミナー・シンポジウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月13日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー 第2回(11月)セミナー報告

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LIXIL:GINZA SUMAIセミナー Part14
第二回 トークイベント「私たちが震災から学ぶこと」報告

2011年11月9日(水)18:15~20:00 LIXIL:GINZA
講師・建築家:大川直治(大川建築都市設計研究所)、湯浅剛(アトリエ六曜舎)進行役プランツスタイリスト:井出綾(ブケ ド ソレイユ)のメンバーにて、トークイベントのセミナーを開催しました。

今回は「私たちが震災から学ぶこと」という大きなテーマを、住む、暮らす、という視点を大切に、家の役割を改めて考えて行こうという事で進めていきました。
進行役の住まい手代表、井出が以前より思っていた事、震災以降より考える事となった事項を、「家」づくりや「町」づくりの事例を通して二人の建築家からの提案を頂きました。

大まかな内容は

1. 家族の絆やコミュニケーションの大切さ。家、街へとつながる「コミュニティー」の重要性を考える。

  *家族の気配が感じられる家づくり
  *プライバシーも持ちながら顔を合わせる導線
  *外に向かって閉じすぎない
  * 樹木や草花などの緑の効用

  などを、家づくり、街づくりに生かすことで、核家族化した現代にコミュニケーションの機会を作っていくことが出来るということ。

2. エコロジーと「暮らし」の意識について。ソフト面とハード面から出来ることはなにか。

  * 電力問題が大きな問題であるが、根本を考えることが大切
  * 箱(建物)の質を高めることで長く住める家を作る
  * パッシブな家づくりで、自然の力を最大利用する家を作る
  * 住まい手が無理なく楽しめるエコの意識を持つこと
  などから、太陽光発電などのアクティブなエコと自然素材を生かすパッシブなエコをバランス良く考えることを提案。

3. 家づくりに参加する=自分の家を良く知ること、という原点。

  * 耐震面、安全な場所、などの確認の必要性

以上の大きな3つのくくりから、実例を拝見しながらお話し頂きました。

これらは、震災と離れた所でも、普遍的に考え、取り組んでいくべき本来の「暮らし」というものであると言うことを、震災、そして今回のセミナーを通して改めて考えました。個人的には、「パッシブ」という考え方にとても共感を得、人も自然の一つであることを忘れてはいけないと深く思いました。そして、家は私たちにとってかけがえのない「住処」であり、愛されるものであることが、忘れてはならない事であると再認識しました。

質疑応答では、テーマから、実質面の話を聞きにいらした方もいましたが、次回のセミナーでその内容に入っていく、導入になったかと思います。

愛着のある家づくりを皆さんが出来ますように。

2011年11/9 トークイベントを終えて  井出 綾

●次回は12月14日(水)18:15〜 第3回「今こそ問われる住まいの安全〜家ってなんだろう〜」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110928.html


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
posted by 住宅部会 at 19:56| 部会活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする